小学校時代からの友人から、「家を建てるから客観的な立場でアドバイスが欲しい」と前から相談を受けていたのですが、今回、3社から間取りの提案を含むプレゼンを受けたから私の意見も聞きたいということで、数年ぶりに会ってきました。
検討しているのは、超大手ハウスメーカーの2社と高級ホテルのようなデザイン一点突破の設計事務所の3社、奥様は設計事務所のデザインが気に入っている様子です。
プレゼン書類を見る前に先ずは現地を確認、物件は南道路面ではあるけれど道路向かいは3階建てのマンション、東側は4階建てで、本人達は3階リビングにしないと陽当たりは望めないだろうという認識です。
そこで、陽当たりシミュレーションアプリを使っておおよその陽当たり具合をチェックしてみると、建物の配置や窓の位置を工夫すれば2階リビングでも南側からの陽当たりは望めそうです。
そのことを友人に伝え、その後、各社から提出された間取りとプレゼン書類を確認したところ、デザイン一点突破の設計事務所のプランは南側にリビングを配置してはいるものの、南側に飾り壁を付けているので陽は入るの?という印象です。
さらに、隣地建物の配管でごちゃついている東面にも窓をたくさん設けていて、この窓はカーテンは永久に閉めっぱなしで開けることはなさそうな感じです。
そこで私がしたアドバイスは
・季節によって陽射しが入る角度が違うので、陽当たりシミュレーションを行ったうえで、間取りを考えてもらうこと。
・断熱と気密をしっかり行えば、南側の窓から入る日光で日中はエアコン不要になること。
・デザイン一点突破のプランだとリビングに陽が入ることはなく、折角、南道路買ったのに勿体ないこと。
・外観デザインや設備など目に見える部分も大切だけど、目に見えない部分はもっと大切だから、目に見えない部分にお金をかけた方がよい。
と伝えました。
また、事前に弊社オリジナル本を送っていたのですが、夫婦ともに読んでいないと言われショックを受けながら帰路につきましたが、その後、友人からちょっとした一言がいいアドバイスになったと連絡があったので救われましたかね。
建売住宅の購入を検討されているお客様にも言えることですが、季節ごとの陽当たりを確認することや目に見えない部分の性能が大切です。
キッチンやお風呂にお金を掛けた家も気持ちが上がるという点でいいとは思いますが、設備は消耗品で20年すれば故障や交換の時期が来ますので、消耗品ではない構造や断熱部分にお金を掛けた家を買ったほうが長く住むことが出来ますよ。
新築一戸建ての購入を検討されている方で、どこに気を付ければいいのかアドバイスが欲しい、一緒に見学して欲しいなどご希望があれば、お気軽にお問合せください。
また、ご意見、ご感想なども伺えると嬉しいです。
株式会社富士屋不動産
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