2021年 7月18日投稿
一戸建てやマンションのご案内時に用意しているもの②
一つ目は携帯用温湿度計です。
こちらはご案内時にというより、常に持ち歩いているものになります。室温、相対湿度だけではなく、夏は熱中症指数、冬は乾燥指数が表示されるため、夏場の室内見学時の熱中症対策として利用しております。
熱中症指数(暑さ指数)
※出典:日本生気象学会 「日常生活における熱中症予防指針」
また、絶対湿度も表示されるため、冬場のインフルエンザ対策にも使えます。
amazonで2千数百円で購入できますので、おススメですよ。
インフルエンザウイルスの6時間後の生存率は
絶対湿度17g/㎥では 生存なし
絶対湿度11g/㎥では 5%が生存する
絶対湿度 7g/㎥では 20%が生存する
絶対湿度 3g/㎥では 50%が生存する
そうですので、室内の加湿器利用時に役立ちますね。
ウエザーニュース社のサイトにて室温と相対湿度の表がありましたので併せてご紹介します。
尚、絶対湿度の単位はg/㎥、Kg/Kgと2つありますので、ご注意下さい。
二つ目は放射温度計
2つ目、3つ目はマニアック過ぎるので、毎回お持ちすることはありません。
ご案内の際にご希望があればお持ちします。
こちらは、サッシ、窓ガラス、壁や床の表面温度を計測するためのものです。
ペットボトル入り炭酸水の温度を計測してみると8.8℃でした。炭酸水は10℃くらいが美味しく飲めるらしいですよ。
さて、室内温度と体感温度とは異なることをご存じですか?人が暑いと感じたり、寒いと感じるのは、室内温度だけではなく、壁や家具などからの輻射熱の影響も受けるんです。
体感温度は(壁・床・天井等の平均温度+室内温度)÷2で計算できます。
そこで、壁、天井や床などの温度を計測するために、こちらの放射温度計を使用します。
販売中物件の最上階天井の表面温度を計測してみると
こちらの物件は、断熱等級4未満の物件ですが、最上階天井の表面温度は29.4℃でした。 外気温31.3℃、室温は33.2℃でしたので、体感温度は(29.4℃+33.2℃)÷2=31.3℃となります。
続いて断熱等級4の物件の最上階天井の表面温度は28.9℃でした。
外気温32℃、室温31.8℃でしたので、体感温度は(28.9℃+31.8℃)÷2=30.3℃となります。
※単純比較するために天井の表面温度のみで計算しております。
その他にもサッシ部などを計測してみると、総じて断熱等級4物件の方が表面温度が低く計測されました。
最後は簡易風速計になります。こんなものを持っている不動産会社の営業マンなんているのかな?と思うくらいマニアックなものです。
コンセントボックスや天井・壁のつなぎ目のところからすき間風が入らないかなどのチェックをする際に使用します。
エアコン吹き出し口の風量を計測してみます。
18.7℃、風速約3mの風が吹き出しているのが分かります。
実際にコンセントボックス付近に当てると、1m/sほどのすき間風が入る物件もあったりします。
※外側に吹く風にもよります。
建築基準法では、建物の気密性についての目安はありませんので、断熱材の施工方法がいいかげんだと、外周部にある壁からすき間風が入ることはあり得るんですよ。
コンセントボックスから入るすき間風対策の商品もありますので、気になる方は弊社ブログ『建売住宅の内覧時に見ておきたいポイントと注意点⑥断熱材について』をご覧ください。
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