
【板橋区の不動産売却事例】前野町3丁目の中古一戸建てが1週間で成約|囲い込みをしない売り方
先日、板橋区前野町3丁目の中古一戸建ての売買契約が、 無事に終了しました。
販売開始からわずか 1週間でのご成約 となりました。
しかも今回、買主様を見つけてくださったのは 富士屋不動産ではなく、 別の不動産会社です。
つまり、売主側を富士屋不動産、 買主側を別の不動産会社が担当する 「分かれ」の取引 でした。
今回は単なる「1週間で売れました」という 成約報告ではありません。
富士屋不動産が売却ページでお伝えしている 「囲い込みをしない」 「買主側仲介会社と連携する」 という考え方が、 実際の取引でどのように行われているのかをご紹介します。
- 販売開始から1週間で成約しましたが、この記事でお伝えしたいのは「早く売れたこと」そのものではありません。
- 他社がお連れしたお客様でも同じように対応し、 買主側の仲介会社と資料・情報を共有することが、 売主様にとってより良い売却につながると考えています。
- 売り出す前に建物状況調査を行い、 物件の状態や把握している情報を契約前にできるだけ開示することで、 買主様が判断しやすく、売主様にとっても引渡し後のトラブルを減らしやすくなります。
1週間で売れたからといって 「安かった」とは限りません
「販売開始から1週間で売れた」と聞くと、 「それだけ早く売れたなら、価格が安すぎたのでは?」 と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、不動産は 販売開始直後がとても重要です。
新着物件として不動産会社や購入検討者の目に触れやすく、 それまで条件に合う物件を探していた方が 一斉に検討を始めるタイミングだからです。
市場価格から大きく離れた価格で売り始めると、 この大切な販売初期のタイミングを 逃してしまうことがあります。
市況が良い時期に、 少し高めの価格からチャレンジする方法もあります。
ただし、値下げのタイミングを誤ると、 適正価格まで下げたときには新鮮味がなくなり、 結果として販売期間が長くなってしまうこともあります。
今回も、周辺の成約事例や競合物件、 物件の状態などを確認したうえで、 売り出し価格を設定しました。
でも、今回いちばんお伝えしたいのは 「1週間で売れたこと」ではありません
他社がお連れしたお客様でも、
当社のお客様と同じように対応する。
今回の記事で一番お伝えしたいのは、 早く売れたことそのものではありません。
富士屋不動産では、 売却をお任せいただいた物件について、 「当社のお客様に買ってもらうこと」 を目的にしているわけではありません。
今回の取引は「分かれ」でした
不動産売買では、 一つの不動産会社が売主様・買主様の双方を仲介する取引を、 一般に「両手取引」と呼びます。
一方、今回のように 売主側と買主側を別々の不動産会社が担当する取引が 「分かれ」です。
両手取引になれば、 一つの仲介会社が売主側・買主側双方の 仲介手数料を受け取れる場合があります。
当然、不動産会社としては 両手取引になった方が売上は大きくなります。 私も会社を経営していますので、 その意味は十分理解しています。
ただし、売主様から売却を任せていただいた以上、 優先すべきなのは仲介会社の売上ではありません。
売主様にとって条件の良い買主様を見つけること。
富士屋不動産では、 ここを最優先しています。
他社のお客様でも、私が現地で説明します
今回、買主様をご案内してくださったのは 別の不動産会社でした。
だからといって、 「では、あとは買主側の不動産会社にお願いします」 とはしていません。
事前に買主側の仲介会社へ、 「物件について私からご説明させていただいてよろしいでしょうか」 と確認したうえで、私も現地に立ち会っています。
現地では、 単に室内を見ていただくだけではありません。
- 周辺環境
- 境界の確認
- ごみ置き場の位置
- 外壁やコーキングの状態
- 基礎コンクリートの状況
- キッチンキャビネット内部
- クローゼット内部
- 収納の奥行き
- 実際に使える収納量
- その他、建物の状態
お客様だけでは開けづらい収納なども、 事前に売主様のご了承をいただいたうえで私が開閉し、 実際に確認していただいています。
中古住宅は新築住宅とは違います。 良いところだけを説明すればよいとは考えていません。
建物の良いところも、気になるところも、 購入前にできるだけ理解していただく。
その方が、 売主様にとっても買主様にとっても 安心できる取引につながります。
買主側の仲介会社にも、 事前に資料を提供します
他の不動産会社からお問い合わせをいただいた場合も、 富士屋不動産では物件情報を抱え込むのではなく、 必要な情報をできるだけ事前に共有します。
今回も、物件案内の前に 買主側の仲介会社へ資料を提供しています。
- 重要事項説明に使用する予定の資料一式
- 室内写真データ
- 建物について把握している情報
- 建物状況調査に関する情報
これは、買主側の担当者にも 事前に物件について理解してもらうためです。
建物状況調査も、 売り出す前に実施しました
今回の前野町3丁目の中古一戸建てでは、 建物状況調査(インスペクション) も売り出す前に実施しました。
中古一戸建てを購入する方が 不安に感じることの一つが、 「見えないところに問題がないだろうか」 という点です。
そこで専門家による建物状況調査を行い、 指摘事項があれば、 その内容も購入希望者へ説明します。
問題がある部分を隠して売るのではありません。
知っていることは、
できるだけ契約前にきちんと説明する。
その方が買主様は判断しやすくなりますし、 売主様にとっても引渡し後の 「そんな話は聞いていなかった」 というトラブルを減らすことにつながります。
その結果、 契約時の質問はほとんどありませんでした
今回は、 内見時から物件について細かく説明していたため、 契約時の確認事項はほとんどありませんでした。
重要事項説明や売買契約書の読み合わせも スムーズに進みました。 これは私が理想としている取引です。
契約当日になって初めて、 「これはどうなっていますか?」 「そんな話は聞いていません」 となるのではなく、 購入を申し込む段階で できる限り物件を理解していただく。
そのうえで契約することが大切です。
「囲い込みをしない」は、 レインズに登録するだけではないと思っています
「囲い込みはしません」 と説明する不動産会社は少なくありません。
もちろん、 レインズへ適切に物件情報を登録することは大前提です。
しかし、実際の販売活動では、 登録した後の対応 も非常に重要だと考えています。
- 他の不動産会社からの問い合わせに きちんと対応する
- 必要な物件資料を提供する
- 内見希望があれば積極的に協力する
- 他社のお客様にも 物件について丁寧に説明する
- 購入申込みがあれば 売主様へ適切に報告する
ここまで行って初めて、 売主様にとって意味のある 「囲い込みをしない販売活動」 になると思っています。
2025年1月1日から、 宅建業者にはレインズ上で 物件の取引状況を登録することが義務付けられました。
専任媒介・専属専任媒介で売却を依頼した売主様は、 売主専用画面から 「公開中」 「書面による購入申込みあり」 「売主都合で一時紹介停止中」 といった取引状況を確認できます。
売却を依頼するときは 「査定額」だけでなく「売り方」も確認してください
不動産会社を選ぶとき、 多くの方がまず査定額を比較します。 もちろん査定額は重要です。
しかし、それと同じくらい確認していただきたいのが、 媒介契約を結んだ後、 その会社が実際にどう売るのか です。
- 他社からの問い合わせにどう対応するのか
- 他社からの内見依頼を積極的に受けるのか
- レインズへどのように登録するのか
- 買主側仲介へどこまで資料を提供するのか
- 内見時に誰が物件を説明するのか
- 中古住宅の場合、 建物状況調査をどう活用するのか
不動産売却は、 査定書を作って媒介契約を結んだら 終わりではありません。
販売開始後に不動産会社がどう動くか。 ここは売却を依頼する会社を選ぶうえで、 とても大切なポイントだと思います。
会社の規模より 「誰が、どう売るのか」
大手不動産会社には、 知名度や店舗網などのメリットがあります。
地域の不動産会社には、 地域の相場や物件特性について詳しいという メリットがあります。
私は、 大手だから良い、 地域の会社だから良い、 という単純な話ではないと思っています。
大切なのは、
「この会社は、自分の不動産を
実際にどう売ってくれるのか」
そこを見て、 不動産会社を選んでいただきたいと思っています。
今回のK様のお住み替えは、売却前の性能確認から、 建物状況調査・販売・ご成約・決済、そして住み替え先の購入まで記事にしています。