2019年11月10日投稿
2020年12月 5日更新
2024年9月10日更新
北区の標高と液状化リスク:ハザードマップで見る安全な家探し
北区での家探しを検討している方に向けて、今回は北区の標高、液状化リスク、ハザードマップについてご紹介します。北区は「武蔵野台地」と呼ばれる高台と、「荒川低地」と呼ばれる低地に分かれており、地域ごとに異なる地形とリスクが存在します。例えば、JR京浜東北線の西側は高台の武蔵野台地、東側は低地に位置しています。京浜東北線の下り電車からは、左側に崖が見える場所もあります。
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想定最大規模降雨(時間最大雨量153mm、総雨量690mm)に伴う、浸水予想区域図(都市型水害対策連絡会)を反映しています。
隅田川がはん濫すると、川沿いの「浮間」「志茂」「豊島」エリアは浸水の危険性が高いとされています。意外なことに「堀船」エリアは、隅田川の氾濫による影響を受けにくいと予想されています。これは石神井川が堀船エリアを守っているためかもしれません。
石神井川がはん濫すると「堀船」、「豊島」エリアが浸水する可能性があります。「堀船」エリアは過去に2005年と2010年の2回、大規模な浸水被害が発生しているため、注意が必要ですね。
その他、十条駅周辺エリア、滝野川周辺エリアにおいては、内水はん濫の可能性が指摘されています。
中十条や滝野川あたりでも浸水実績がありますが、こちらには記載されていませんね。この浸水実績図は主要な実績だけを表示されているので、浸水実績図に記載がないからといって安心ではないということです。
荒川がはん濫した場合
荒川の氾濫によるリスクは、北区の他の河川に比べて広範囲に及ぶことが予想されています。
北区の地形は、武蔵野台地の端に位置しており、高低差が明確です。台地側は浸水や液状化のリスクが低い一方で、低地側では浸水、液状化のリスクが高まります。標高地形図を利用して、どのエリアが浸水や液状化リスクが高いか確認することが重要です。
続いて環状七号線「大和町」交差点から「隅田川」までの断面イメージ図をご覧ください。
環七と中仙道との交差点「大和町」地点の標高は約26m、埼京線との交差地点で約19m、京浜東北線との交差地点で約8m、国道122号線との交差点「宮堀」では約2mになります。
続いて液状化予測のご説明になりますが、下図は平成24年版で令和5年度に改訂されていますのでご注意ください。
標高地形図と連動して、低地側は液状化の可能性が高い地域となります。また、上記の液状化予測図は、東京都全域一律の強さで揺らした時の液状化の可能性を示したものになります。
首都直下地震など特定の地震に対する予測図は、東京被害想定マップから確認できます。
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まとめ
北区は地域によって標高や地盤の状況が大きく異なるため、物件購入の際には、液状化リスクや洪水リスクを事前に確認することが大切です。富士屋不動産では、物件案内時にハザードマップも添付していますので、災害に強いエリアや地震に強い住宅をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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