また、某建売会社が施工する「ほぼ半地下」物件の施工途中を見ると、とてもオススメできるものではないので、このコラムをご覧の方のみ紹介させて頂きます。
この物件は、ハザードマップの浸水リスクにも掛かるエリアにあり、一般的な高さでもリスクがあるのに、更に「ほぼ半地下」になっています。
更に、1階のお風呂、洗面やトイレの下水を玄関下を通して(白い点線)流すよう配管されており、下水道管の上はコンクリートを打って固めてしまうので、将来的にメンテナンスや付け替えも出来ません。
35年もの長期でローンを組んだ夢のマイホーム、この造りだと35年も持たないかもしれませんね。
同じ建売住宅でも、将来のメンテナンスを考えた施工を行っている物件もあります。
上の写真にある物件は、下水道管を基礎横に通して地中に通しますので、将来的なメンテナンスや付け替えも可能です。
高さ規制が厳しいエリアで3階建てを建てる場合、3階のお部屋の天井が下がってしまうことが多いので、このような「ほぼ半地下」物件が多くなってしまいます。浸水リスクは少なくても3階の天井が低い家がいいのか、ほぼ半地下でリスクはあるけど3階の天井が下がらない物件がいいのか、お客様自身で判断してください。
一番怖いのは浸水のリスクを知らないで、35年ローンを組んで買ってしまうことです。不動産仲介会社も建売分譲会社の売主も、そのリスクを教えてくれません。
お客様自身が知識を得て、判断することが大切です。