2022年 6月25日投稿
2022年 6月30日更新
本来は梅雨時の6月ながら群馬県伊勢崎市では40℃を超え、東京都心でも35℃以上の猛暑日が続いていると聞くと、外に出るのもためらってしまいます。東京都心でも35℃以上の猛暑日が6月6日に梅雨入りが発表され、6月27日には梅雨明け宣言が出ましたが、梅雨明け後のこの暑さはやはり厳しいですね。これから約2か月間は、暑さとの闘いが続きそうです。
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今日はお引渡しで、池袋駅に自転車で出かけた際に驚いたことがありました。
自転車のサドルがあまりにも熱くなっていて、放射温度計で表面温度を測ったところ、なんと68.6℃もありました。
手元の温度計でも43℃を記録し、熱中症指数は33.3℃で「危険」と表示されていました。このような状況では、外出する際にも十分な注意が必要です。
また、消防庁の発表によると、令和3年の熱中症による救急搬送者数は約4万7千人、そのうち住居で発生した割合が39%、約1万8千人もいるそうです。特に自宅にいるときでも、エアコンの使用や適切な水分補給など、熱中症対策を万全に行うことが大切です。
さて、ここからが本題になります。
一戸建てにお住まいの方であれば、特に夏場に2階や3階などの最上階が非常に暑く感じることがあると思います。
実際に私も経験しましたが、何か有効な対策はないものかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
まず第一に、暑さ対策として有効なのは、窓から入る直射日光を遮る工夫です。
特にベランダにある大きな掃き出し窓の場合、窓の外側にすだれや遮熱シートを掛けることが効果的です。
これは特に、庇やバルコニーがない家では非常に有効ですので、ぜひ今すぐにでも設置することをお勧めします。
私の家でも遮熱対策を行っていますが、サッシ窓枠や網戸枠にフックを付けて、全面シートを掛けています。
これにより、開け閉めもできるため、非常に便利です。遮熱シートの効果をサーモカメラで検証したところ、以下のような結果が得られました。
①遮熱シートのない窓、②遮熱シートのある窓、③遮熱シートにレースカーテンを閉めた場合の3種類で測定しました。
①遮熱シートのない窓を検証
ガラス部の温度は29.8℃、枠部の温度は40.4℃、直射日光のあたる床分の温度は29.9℃でした。
②遮熱シートのある窓
![遮熱シートのある窓](/images/loading.gif)
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ガラス部の温度は27.1℃、枠部の温度は32.9℃、床部の温度は26.3℃でした。
③遮熱シートにレースカーテンを閉めた場合
レースカーテンを閉めると25.3℃、計測が終わりましたので遮熱シートを開けておいた窓も速やかにシートを掛けたところ、①時の温度より少し下がっています。
これらの結果から、遮熱シートとレースカーテンの併用が非常に効果的であることがわかります。
太陽光を遮蔽することで、室内の温度を下げ、冷房費の削減にもつながるため、ぜひお試しください。
また、腰窓であれば、後付けで設置できるスタイルシェードという商品もおすすめです。
シャッター付きの窓にも設置できるため、西日の強い部屋には特に有効です。
階段室やトイレ、洗面室などの小さな窓やすべり出し窓には、窓内側に設置するハニカムシェードが効果的です。
弊社事務所ではニトリのハニカムシェードを使っていますが、コードレスで手軽に操作でき、非常に便利です。
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サーモカメラで効果を見たところ、シェードの有無でガラス面では約4℃、アルミ枠部分では約8℃の差がありました。
直射日光の当たる午後にもなるとアルミ枠部分は46℃もの高温で、火傷しそうなくらい熱を持っていることが分かりますね。
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ハニカムシェードは暑さだけではなく、寒さ対策でも有効ですので、今から家を買う方であれば、全窓カーテンではなく、ハニカムシェード、ハニカムスクリーンの設置がお勧めです。
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さらに、天井に断熱材を追加する方法もありますが、DIYで行うには危険が伴うため、専門家に依頼することをお勧めします。
新築や建売住宅を検討している方は、天井部分の断熱材の性能にも注意を払いましょう。
壁と天井が同じ断熱性能では不十分ですので、仕様書や矩計図を確認して、しっかりとした断熱性能があるかを確認することが大切です。
富士屋不動産では、お住まい探しの際に詳細資料を取り寄せてご説明させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
この猛暑を乗り切るためにも、しっかりとした暑さ対策を講じ、快適な住環境を整えてください。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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