土地探しから注文住宅の完成まで|石神井川緑道の景色を生かしたM様邸の家づくりの画像

土地探しから注文住宅の完成まで|石神井川緑道の景色を生かしたM様邸の家づくり

山本のブログ

山本 亮

筆者 山本 亮

不動産キャリア30年

設計・施工管理・建売用土地仕入れを経験した 住宅のプロの目線で、 お客様のお住まい探しをお手伝いします。
私は代表者ですので、 無責任な仕事は致しません。 お一人お一人のお客様のために、 責任をもって対応させていただきます。

2026年10月30日登録
板橋区本町・M様邸|12記事総集編
土地探しから注文住宅の完成まで|石神井川緑道の景色を生かしたM様邸の家づくり

土地を仲介した私たちが、間取りの初期提案から工事、完成後のお付き合いまでを振り返ります。

不動産会社の役割は、物件のご紹介から契約・お引渡しまでを責任をもって進めることです。そのうえで私は、その土地にどんな家を建て、どう暮らすのかまで一緒に考えたいと思っています。

今回は、板橋区本町の土地をご購入いただいたM様の注文住宅です。西側に道路、東側に石神井川緑道という敷地で進んだ家づくりを、12本の記事からたどります。

完成したM様邸の玄関から緑道へ視線が抜ける空間
完成した玄関ホール。奥の窓には石神井川緑道の緑が見えます。
この住まいの4つの見どころ

① 土地の「条件」だけでなく「景色・暮らし方」を読む
② 手描きスケッチから始まった玄関と階段の工夫
③ 地盤・一体打ち基礎・外壁下地など、見えない部分の記録
④ お引渡し後にも続くM様ご家族とのご縁

※富士屋不動産は土地の仲介と初期段階の間取り提案を担当しました。建物の設計・施工は工務店および設計担当者によるものです。工事の様子は、現場見学の記録と私の感想を交えてご紹介しています。

目次
  1. 01土地との出会い、購入判断、間取りの構想
  2. 02地盤改良と基礎づくり
  3. 03骨組みと外壁下地、完成へ
  4. 04完成した住宅と、その後のご縁
  5. 05土地と建物を切り離さずに考えたい

01土地・計画土地との出会い、購入判断、間取りの構想

2025年4月|土地との出会い|記事 01 / 12

西側の道路だけで、この土地を判断しない

舞台は板橋区本町の土地です。西側で道路に接し、東側には石神井川緑道が続いています。私が特に魅力を感じたのは、季節ごとに表情を変える緑道の景色でした。

M様邸・土地との出会いの記録
記事01「板橋区本町の土地売却事例」より。

「西側道路」という条件だけで見ると、東側の開放感を見落としてしまいます。緑道を隣地の景色で終わらせず、住まいに取り込む借景と考える。ここが家づくりの出発点でした。緑道は区が管理する公共の空間なので、景色がふさがれる心配が少ないことも安心材料です。現地を歩いて周辺まで確かめる大切さが、よく分かる土地でした。

関連記事:板橋区本町の土地売却事例 →

2025年5月|土地探しと判断|記事 02 / 12

良い土地を見つけたら、建物と予算を同時に考える

M様の行動は早く、ご紹介した日の仕事帰りに現地を確認。現地見学前の電車の中で、工務店に建物のボリュームチェックと概算予算を相談されていました。翌朝にも現地を再確認し、4日ほどで購入申込みへ。勢いではなく、建築の実現性と予算を並行して確かめていた点が重要です。

土地を購入した後で「希望の家が建てられない」と分かっては手遅れです。建ぺい率・容積率、高さ制限、接道に加え、構造、駐車スペース、工事費用も確認が必要です。早めに建築会社と連携し、土地・建物・諸費用を一体で考えると判断しやすくなります。M様ご自身で作成された間取り案を拝見し、私は「もっと緑道を生かせるのでは」と初期プランを描き始めました。

関連記事:土地を見つけたらすぐ動く!注文住宅で後悔しないための3つのポイント →

2025年5月|間取りの構想|記事 03 / 12

玄関の正面に見える景色から考えた間取り

玄関の正面に見える景色から考えた間取り
記事03「ストリップ階段と大谷石を考えた玄関ホール」より。

最初に考えたのは、玄関を開けると奥の窓に緑道の緑が見える空間です。視線を遮りにくいストリップ階段を想定し、手描きスケッチからCGへと検討を進めました。壁面には大谷石を使う案も考えました。

この段階の図は完成図ではなく、予算や施工性を踏まえて変わっていきます。実際、階段は約1.5帖の踊り場を設けた形に、壁材も別の天然石に変わりました。それでも、土地の魅力をどう生かすかを早く共有することには大きな意味があります。変わった部分と残った設計の芯を、完成写真と見比べてみてください。

関連記事:ストリップ階段と大谷石を考えた玄関ホール →

02地盤・基礎地盤改良と基礎づくり

2025年秋|工事着手|記事 04 / 12

工事が始まって最初に見るべき足元

石神井川に近い土地のため、地盤は見過ごせないポイントです。M様邸では地盤改良に鋼管杭が採用されました。ただ、「川沿いだから危険」「鋼管杭なら安心」という単純な話ではなく、地盤調査の結果と建物の条件から専門家が判断するものです。

M様邸・工事着手の記録
記事04「M様邸の工事が始まりました」より。

地盤改良は完成後には見えません。だからこそ、どの工法を何のために選んだのかを知っておきたいところです。土地探しの段階からハザードマップや地形、地盤改良費の見込みを意識しておくと、建物の計画にも役立ちます。

関連記事:M様邸の工事が始まりました →

2025年10月|基礎工事|記事 05 / 12

「一体打ち基礎」という施工方法に注目

基礎では「一体打ち」を取り上げました。一般的には底盤と立上りを別々に打設することがありますが、一体打ちはその打継ぎを減らす施工方法です。記事では配筋や打設の過程を記録しています。

M様邸・基礎工事の記録
記事05「一体打ち工法でつくる高耐久な基礎」より。

ただし、工法の名前だけで耐久性は決まりません。コンクリートの品質、鉄筋の配置、かぶり厚さ、施工精度、養生、止水の納まりなどが総合的に関わります。見るべきは工法の名前ではなく、「どう考え、どう施工しているか」です。

関連記事:一体打ち工法でつくる高耐久な基礎 →

2025年10月|基礎工事|記事 06 / 12

現場に足を運ぶと、図面とは違う発見がある

基礎の施工中に現場を訪れました。図面やカタログで理解したつもりでも、型枠や配筋を目の前にすると、部材の取り合いや作業の余地など新しい気付きがあります。

M様邸・基礎工事の現場見学の記録
記事06「一体打ち基礎の現場見学」より。

設計や施工管理に携わってきた私でも、現場では今も学ぶことがあります。住宅性能に関わる材料や工法は少しずつ変わるため、建物のつくり方を知り続けたいと思っています。皆さんも疑問があれば、設計者や現場担当者に遠慮なく確認してください。

関連記事:一体打ち基礎の現場見学 →

2025年11月|基礎完成|記事 07 / 12

基礎が完成すると建物の輪郭が見えてくる

基礎が完成すると、建物の配置や床の広がりが見え、いよいよ家が建つ実感が湧いてきます。基礎は完成後に見えにくくなりますが、建物の荷重を地盤へ伝える大切な構造部分です。

M様邸・基礎完成の記録
記事07「一体打ち基礎が完成」より。

M様邸の基礎は、計画・現場見学・完成の3回に分けて記録しました。完成した姿だけでなく、その前の工程まで追えるのが連載の良さです。地味な部分ですが、長く住む家ではここが大切です。

関連記事:一体打ち基礎が完成 →

03構造・外壁骨組みと外壁下地、完成へ

2025年秋|建て方|記事 08 / 12

骨組みが立ち上がり、玄関の空間を実感

柱や梁が組み上がると、図面の間取りが実際の高さと広がりを持ち始めます。M様と訪れた時は1階の柱・梁の施工中で、玄関ホールの幅や階段の位置、緑道へ向かう視線を確かめられました。

M様邸・建て方の記録
記事08「M様邸の建て方がスタート」より。

最終案では階段を見直し、約1.5帖の踊り場を設けています。平面図では伝わりにくい高さ方向の工夫も、建て方の段階なら分かります。住まいは床面積だけでなく、視線・光・高さの組合せで変わるのです。

関連記事:M様邸の建て方がスタート →

2025年12月|外壁の施工|記事 09 / 12

完成すると見えなくなる、外壁の下地材

外壁工事で注目したのは透湿防水シートです。外壁の内側で、壁の中の湿気を逃がしながら雨水の侵入を抑える材料ですが、完成後は見えなくなるため意識されることはあまりありません。

M様邸・外壁の施工の記録
記事09「透湿防水シートの種類と耐久性」より。

記事では使用材料と他製品との違いを紹介しています。ただ、シートの性能だけでなく、窓まわりや貫通部、重ね代、テープ処理、通気層といった納まりが重要です。「見えない部分にも理由がある」ことを伝えたい工程でした。

関連記事:透湿防水シートの種類と耐久性 →

2026年春|完成間近|記事 10 / 12

完成見学会を迎えるまで

いよいよ完成が近づきました。この時期のブログでは、M様邸の完成見学会をお知らせしています。

M様邸・完成間近の記録
記事10「M様邸完成見学会のお知らせ」より。

完成見学会は、建物を見るだけでなく、最初に描いた暮らし方がどこまで形になったかを確かめる機会でもあります。

関連記事:M様邸完成見学会のお知らせ →

04完成・その後完成した住宅と、その後のご縁

2026年5月|住まいの完成|記事 11 / 12

最初のスケッチが、実際の暮らしの場所になった

最初のスケッチが、実際の暮らしの場所になった
記事11「玄関から緑道へ視線が抜ける家、完成」より。

玄関を開けると、奥の窓に石神井川緑道の緑。初期プランで大切にした「視線の抜け」が形になりました。壁材は大谷石からイタリア産の天然石・チェポストーンへ、ストリップ階段は約1.5帖の踊り場付きの階段へと変わりましたが、目指した心地よさは残っています。

M様邸・住まいの完成の記録
記事11「玄関から緑道へ視線が抜ける家、完成」より。

2階はⅡ型のオープンキッチンで、キッチンからも階段越しに緑道の木々が見えます。ダイニング、リビング、小上がりの畳スペースが家族の気配を感じられる配置です。レッドシダー張りの天井も印象的でした。踊り場は、腰掛けて景色を眺められる小さな居場所になっています。

M様が子どもたちと約束した「子供の城を作る」も、中腰で使えるロフトとして実現しました。家族の思い出が生まれる場所であることも、住まいには大切です。記事では、トイレ収納や浴室リモコンの配置など日々の使い勝手の工夫も紹介しています。

関連記事:玄関から緑道へ視線が抜ける家、完成 →

2026年|完成後の交流|記事 12 / 12

引渡しのあとにも続いていくご縁

家の完成後、M様ご家族のホームパーティーにお招きいただきました。工務店の設計担当者のご家族、私の家族も加わり総勢10名。子どもたちはすぐに打ち解け、大人は家づくりの話や近況で盛り上がりました。

M様邸・完成後の交流の記録
記事12「M様邸のホームパーティー」より。

仲介を担当したお客様のその後の暮らしを知る機会は、多くありません。完成した家で過ごすご家族の姿に触れられたことは、私にとって特別な経験でした。住まい探しは契約で終わりではなく、その先の暮らしにつながっていると改めて感じました。

関連記事:M様邸のホームパーティー →

2026年10月|M様からいただいたGoogle口コミ

M様から、うれしい口コミをいただきました

M様から、今度はGoogleに口コミを投稿していただきました。

土地購入までの度重なるご相談、土地確認時に電線の越境に気づいて関係先へ連絡したこと、排水について建築会社と事前に調整したことなど、当時のやり取りが詳しく書かれていました。住宅性能に詳しい工務店をご紹介したことにも触れていただき、耐震・断熱・気密・耐久まで含めて家づくりを考えていただけたことをうれしく思います。

M様の口コミより(一部抜粋)

「正直、ここまで親身に対応してくれるとは思っていませんでした。」

「契約したら終わりではなく、その後も長く付き合える安心感があります。」

M様とは、土地よりも建物のご相談の時間の方が長かったように思います。完成後もご家族ぐるみでお付き合いできていることに感謝しています。M様、ありがとうございました。これからも気軽にお声掛けください。

★★★★★ M様のGoogle口コミを全文読む →

Googleマップの口コミページが別タブで開きます。表示環境によっては店舗の口コミ一覧に移動する場合があります。

05まとめ土地と建物を切り離さずに考えたい

M様邸の家づくりは、土地を見たときの「緑道の景色を生かしたい」という発想から始まりました。玄関の奥へ抜ける視線、1.5帖の踊り場、キッチンからの眺め、子どもたちの秘密基地。どれも、その場所だからできることを探した結果です。

一方で、資金計画、法規制、地盤、耐震・断熱・気密・耐久性、維持管理といった現実的な検討も欠かせません。完成後に隠れる地盤や基礎、外壁下地は、工法の名前だけで判断せず、設計・施工の内容を確認することが大切です。

富士屋不動産は、土地を「何坪・いくら」だけでご案内するのではなく、どんな家が建ち、どんな暮らしができるかまで一緒に考えます。M様ご家族とのご縁がホームパーティーや口コミにまでつながったことに、心から感謝しています。

板橋区で土地探しや注文住宅を検討されている方へ

立地だけでなく、建物の計画や住宅性能も含めて一緒に考えます。気になる物件があれば、建築の実現性からご相談ください。売却をお考えの方は売却査定もどうぞ。

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