大手ハウスメーカーで建てた住宅に住む知人が、暖房つけても床がなかなか暖まらないということで、気密性の確認と床下の施工状況を確認しに伺ってきました。
先ずは、キッチン換気扇を廻して、どこからすき間風が入るかの確認です。
家の中で一番暖かくあってほしい洗面室ですが、洗面室にあるコンセントボックスからスゴイ勢いのすき間風が入ってきました。
天井にあるダウンライトや分電盤からも同様にすき間風が侵入しています。
※タップすると動画(YouTube)にとびます。
裸になる洗面室でこれだけのすき間風が入るとなると、お部屋が暖まらずヒートショックなどのリスクも高まりそうです。
続いてサーモ写真で天井付近と床付近の表面温度を計測してみました。
ペアガラスの入った大きな窓付近では、天井付近と床付近の温度差が6℃もあって、まさに頭寒足熱ならぬ足寒頭熱ですね。 キッチン付近も同様に足元が冷えていることがわかります。
レンジ用の給気口が足元にあって、換気扇を廻すと外からダイレクトに冷気が入り、足元、腰付近が強烈に冷えてしまうのは、この吸気口のせいですよ。
さて、現状を理解した上で、いざ床下点検口を開けてみると・・・
点検口自体が45cm、床下の深さが30cmほどしかなく、かつ床下をぐるりと回れる人通口がなかったため潜ることができませんでした~
気密テープや発泡ウレタンなども用意したのですが、ほぼ何もできずに撤収になってしまいました。
材料余っているので、板橋区仲宿近くにお住まいの方で床下のすき間を塞ぎけど、DIYでは面倒という方がおられましたら、富士屋不動産へご相談ください。
耐震性、断熱気密施工や気流止めは新築工事の際であれば楽に施工できるのに、竣工後に行うことはとても困難です。
また、今回のように床下に潜れないとなると手の施しようもありません。
これから家を買うという方がお読みになられているのであれば、床下の深さなども気にしてみてください。
点検口があっても潜れない深さしかなければ、メンテナンスもできません。
35年もの超長期でローンを組むのであれば、メンテナンス性にも配慮して家探ししたいですね。
では、また。