新築一戸建てを買う時、火災保険と地震保険に加入される方が多いと思います。※地震保険付帯率は2021年度で62.1%のようです。
先日のブログで来年から火災保険料が値上がりすると書きましたが、今回は地震保険についてお話ししようと思います。
過去20年分の地震保険料率の変遷について調べたところ、この20年で5,000円~10,000円(保険金額1,000万円あたり)も値上がりしていました。
改定日 |
イ構造 主に3階建て |
ロ構造 主に2階建 |
耐震等級3割引率 |
2001.10 |
17,500円 |
35,500円 |
30% |
2007.10 |
16,900円 |
31,300円 |
30% |
2010.1 |
16,900円 |
31,300円 |
30% |
2014.7 |
20,200円 |
32,600円 |
50% |
2017.1 |
22,500円 |
36,300円 |
50% |
2019.1 |
25,000円 |
38,900円 |
50% |
2021.1 |
27,500円 |
39,300円 |
50% |
2022.10 |
27,500円 |
41,100円 |
50% |
※イ構造:木造3階建てや省令準耐火構造の2階建て
※長期割引は含まれていません。
※建築年割引は含まれていません。
直近の保険料率、保険金額1,000万円(建物価格2,000万円の半分)として加入する場合の保険料はイ構造(主に木造3階建て):27,500円、ロ構造(主に木造2階建て):41,100円になります。
過去の値上がりを見ての通り、3年に一度のペースで値上がりしているので、ほぼ間違いなく保険料率は上がると思いますが、仮に今後は保険料率が変わらないとして、35年間払ったとするとイ構造であれば962,500円、ロ構造であれば1,438,500円になります。
さて、ここからが今日お伝えしたいことの本題になります。
上記表の右側にある「耐震等級3割引率」が50%とありますが、耐震等級3を取得した建物であれば保険料が50%割引、耐震等級2であれば30%割引されます。
イ構造であれば962,500円÷2=481,250円(年間13,750円)、ロ構造であれば1,438,500円÷2=719,250円(年間20,550円)になります。
耐震等級3にするためのコストはザクッと100万円~200万円位(規模感にもよります)だと思われますので、保険料だけでコストアップの25%~50%ほどは賄えることになります。
保険料を35年以上払うケースや今後の料率変更によっては、さらにコストアップ分を吸収できることになります。
今回は地震保険のコスト分で比較しましたが、耐震性能の高いを家を買うという事は、ご自身や家族の命を守り、資産を守ることになりますので、耐震性能の高い家を探してみてはいかがでしょうか?
今日のところはこの辺で。
では、また次回のブログでお会いしましょう。