2024年11月より、既存(中古)住宅にも省エネ性能を表示できる「省エネ部位ラベル」制度がスタートしました。今年4月から新築住宅を対象にした「省エネ性能ラベル」の表示も始まっていますが、今回は特に中古住宅の特定の部位について、省エネ性能を確認できる仕組みです。
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「省エネ部位ラベル」は、住宅の断熱性や光熱費に大きく影響を与える「窓」と「給湯器」の省エネ性能を表示するもので、どちらか一つ以上の表示が必須になります。さらに、外壁や玄関ドア、節水型水栓などの他の要素もオプションで表示が可能となっています。
この「省エネ部位ラベル」により、住宅全体の省エネ性能が不明な中古住宅でも、特定の部位について省エネ性能の目安が確認できるようになります。
「省エネ部位ラベル」は、2024年3月31日以前に建築確認申請が行われた住宅に適用されます。新築住宅においては「省エネ性能ラベル」が対象となります。
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既に不動産ポータルサイト大手の「SUUMO」、「ホームズ」、「アットホーム」では、新築住宅の「省エネ性能ラベル」と併せて中古住宅の「省エネ部位ラベル」の表示を開始すると発表されております。このラベルにより、新築、中古住宅問わず家探しを行っている消費者が、住宅の省エネ性能に関心が向いてくるものと思います。
中古住宅の売却にも有効なラベル発行
中古住宅の売却時にも、この「省エネ部位ラベル」を発行することで、他物件との差別化が図れます。省エネ性能の優れた窓や給湯器が設置されている場合、ラベルを表示することで、購入検討者にとっての価値がより高まると思います。特に、築年数が浅い住宅では、省エネ性能の有無や種類が示されることで、省エネ性能にこだわる方へのアピールポイントとして活用できるでしょう。
近くで販売中の築3年の中古マンションで「省エネ部位ラベル」を試しに作成してみました。
このマンションにはペアガラスサッシが採用されていますが、より性能の高いLow-Eガラスではありません。築9年の我が家の窓ガラスはLow-Eガラス仕様ですので、新しい物件だからといって必ずしも省エネ性能が優れているとは限らないことがわかります。
Low-Eガラスだと下記のように表示されます。
中古の一戸建てやマンションでは、実際に見学しないとサッシや給湯器の種類が分からないケースが多く、私も販売チラシだけではご説明できないケースが多くありました。これから不動産の販売チラシに「省エネ部位ラベル」が表示されるようになれば、見学前にある程度の省エネ性能がわかるため、見学や購入を検討する際の参考情報として大いに役立つと思います。
「省エネ部位ラベル」の導入は、消費者にとって大きなメリットになりますので、省エネ住宅への関心が高まる中で、今後の市場に大きな影響を与えると考えています。
「省エネ部位ラベル」の導入は、これから家探しをする方に大きなメリットとなります。省エネ住宅への関心が高まる中、板橋区で中古一戸建てや中古マンションをお探しの方は、ぜひ富士屋不動産にご相談ください。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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