小屋裏換気について
今回のテーマである小屋裏(屋根裏)換気については、中古一戸建てに限らず新築一戸建てについても大切なことです。
最近の建売住宅も天井点検口が設置されているケースが多くありますので、点検口を開けて小屋裏の状態を確認することが出来ます。
天井点検口が設置されていない場合は、後付けでも設置することが出来ますが、その場合は売主様の許可が必要になります。
また、勾配天井の場合は設置することが出来ません。
小屋裏の換気がキチンとなされていない住宅は、結露によってカビが発生したり棟木や垂木など屋根を支える構造材が腐食することもあるので、新築、中古に係わらず一戸建ての購入時にはぜひチェックしたいポイントです。
上の写真は築10年の一戸建てですが、壁面に換気口が設置されているのでキレイな状態でした。
実は冬場に窓ガラスに生じる表面結露より、壁内部や小屋裏に生じる内部結露の方が重要なんです。
こちらの住宅は妻側(雨どいのない外壁面)に換気口と屋根最上部に棟換気を設けております。
その他にも軒先に設ける換気口もあります。
温かい空気は上に行きますので、妻側の換気口や外壁通気から入った空気が、棟換気口から抜けていきます。
写真では分かりずらいですが、屋根最上部に棟換気と呼ばれる金物が設置されていますので、暖かい空気は上部から抜けていきます。
最近の建売住宅ではフラット35基準に適合する為、小屋裏換気の計算を行い、上記にあるような換気口などを設置されている物件が多いのですが、10年以上前の建売住宅の場合だとフラット35基準に適合していない物件も多く、小屋裏換気を設置していない場合もあります。
ここでは具体例をお伝え出来ませんが、屋根の形、屋根直下の天井や屋根断熱という工法など小屋裏換気の仕組みが異なりますので、気になる方はご案内の際にご説明させて頂きます。
私見ですが、外観など凝ったデザイン住宅より構造、断熱や換気に予算を掛けた住宅の購入をオススメします。