2022年11月14投稿
2022年11月17日更新
この時期の人気ブログである「一戸建てはなぜ寒い?暖かくする方法ありますよ」シリーズ第四弾をお届けします。今回は一戸建てに限らずマンションにお住まいの方でも実践できる工夫ですので、ぜひ最後までお読みください。
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無料のエネルギーである陽射しを有効利用しましょう。
一戸建てでもマンションでも陽射しの入る窓なのに、通行人や周辺建物からの視線が気になるからとレースのカーテンを閉めたまま過ごされているご家庭が多いのではないでしょうか。
レースのカーテンを閉めたままだと陽射しの入る量が減ってしまいますので、冬場だけ日の当たる窓は思い切ってカーテンを開けて、無料のエネルギーである太陽光で室内を暖めてみましょう。
築浅(築10年位)の建物であればガラスにLow-Eという金属膜が貼られていて、金属膜がミラー効果で光を反射して外から室内が見えにくいのご存じですか?
※室外より室内側が暗い場合です。
上の写真は、我が家のバルコニー側の窓を外側から撮影したものですが、光が反射して道路向かいにある建物が写りこんでいます。
現在、販売中の一戸建ても道路側やバルコニーの外側から撮影してみました。
窓際に人が立っている状況で、窓の開閉を行った様子の写真です。
窓際に立っていると、微かに人影が映っているのが分かります。
続いて、窓際から1m離れて撮影してみました。
光が反射して人が立っている様子が分かりませんね。
Low-Eガラスを採用したガラス窓であれば、覗き込まない限り室内を見らてしまう心配は少ないと思います。
Low-Eガラスの見分け方
新築住宅であれば、ほぼLow-Eガラスが設置されていると思われますが、お住まいの家がLow-Eガラスになっているかは、窓ガラスの右端(若しくは左端)にガラスの種類が刻印されていますので確認してください。
それでも視線が気になる、向かいのお部屋を見たくないという方は、目隠しフィルムの設置がお勧めです。
バルコニーの手すり壁もあるので、視線が気になるラインで最小限の大きさで貼るといいと思います。
これから新居を購入されるという方であれば、ハニカムスクリーンがお勧めです。
シェードタイプは、視線は遮り太陽光は入れることができますし、ハニカム構造で断熱性も上がりますよ。ハニカムシェードの効果はパート①で説明しておりますので併せてお読みください。
実際にカーテン開けた時の室温
我が家のリビングでレースのカーテンを開けた時の室温を計測してみました。
写真左側がレースカーテンを閉めた状態、右側がレースカーテンを開けた状態ですが、明らかにカーテンを開けていた方が日射が室内に入っていることが分かりますね。
日射の当たる床と当たらない床の温度を測ってみました。(12時ころ)
日射の当たらない床の表面温度は21.4℃、日射が当たる床の表面温度は29.1℃で、お日様の当たるところでは裸足でいてもポカポカしています。
上記の測定から1時間ほど経過した13時ころの室内写真です。
1時間が経ち12時には日射が当たっていない床にも日射が当たるようになり、先ほどと同じ場所の床温度を測ってみると、21.4℃から24.2℃になりました。
元々日射の当たっていた床の温度は29.1℃から31.8℃まで上昇しています。
室内の温度変化を見てみると、日が差し始めてから室温が上昇して最高温度は23.1℃になり、日が落ちたらすぐにカーテンを閉めて熱が逃げないようにすると早朝の室温も20℃を下回りませんでした。
※7時過ぎに19.5℃まで下がっているのは、窓を開けて換気を行ったからです。
レースカーテン閉めている時の室温
続いてレースのカーテンを閉め放しの時の室温も計測してみましたので、上記のグラフとの差を見てみましょう。上のグラフは室温、下のグラフは外部温度で、11月16日の早朝から17日の17時までの計測になります。
外気温により室温も変わりますので、外気温のグラフも入れておきます。
なお、16日は弊社定休日で、床の表面温度を計測することができましたが、17日は出勤しており床温度は計測しておりません。
カーテンを開けていた日の最高室温は23.1℃まで上がり、カーテンを閉めていた日の最高室温である21.7℃まで室温が下がったのは22時30分ころでした。
カーテンを開けておくと、日射で暖まった床やソファからも夜間に熱を放射するので、より室温が下がりにくくなったのだと思われます。
カーテンを開けておくと室温だけではなく、床もポカポカで室温には表れない体感温度も上がります。
最後に
お日様の入る時間帯は思い切ってカーテンを開ける、陽が落ちたら速やかにカーテンやシェードを閉めて室内の熱が逃げないようにすることで、暖房費の節約にもつながります。
この時期においては、北向きの窓には陽射しが入りませんので、断熱材などで塞いでしまうのも良いかもしれません。その他、キッチン横にあるレンジフード用の給気口もコンロ使用時だけ開口して、コンロを使用しないときは閉めてると良いですよ。
閉めないと直径15cmもの穴が開いた状態ですので、暖房を入れてもキッチン廻りが暖まるはずがありません。
レンジフードを廻して、吸気口からの風が何メートル先まで届くか実験した動画もありますが、ここでは公開できませんので、気になる方は直接お問い合わせください。
高気密高断熱の家や築浅のマンションの場合、レンジフードと連動する電動式の給気口などもありますが、建売住宅の場合はそこまでお金を掛けられませんので、お住まいになる方が手間を掛けるしかありません。
毎度お伝えしておりますが、家探しをされる際には立地、間取り、予算だけではなく、家の性能やランニングコストも含めて検討されることをお勧めします。
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