2022年 1月28日投稿
2024年11月22日更新
人気シリーズ「一戸建てはなぜ寒い?」の第三弾!
一戸建てに住んでいると「キッチンの換気扇を回したら、コンセントから冷たい風が入ってくる」と感じたことはありませんか?
最近の建売住宅は、剛床工法や構造用面材の使用で昔より気密性が高くなったものの、完全ではありません。すき間の多い家=気密性が低い家は、そのすき間から冷気や暖気が入り込み、暖房や冷房を入れてもなかなか快適になりません。そこで、すき間風の原因や対策について解説します。
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コンセントからのすき間風の原因と影響
一般的な建売住宅で、コンセント周辺からすき間風が発生する原因は、気密施工が不十分ですき間が多くあることにあります。
販売中の建売住宅ですき間風を測定してみました。
レンジフードの換気扇を回した状態で測定したところ、コンセントボックスから0.17m/sの風が入っていることが分かります。これくらいの数値だと手を当てないと感じないレベルです。とはいえ、外周部に面する全てのコンセントボックスから、同様の風が入るのは不快ですよね。
すき間風はコンセントだけではなく、ダウンライトや分電盤、点検口などからも侵入してきます。
24時間換気はフィルターを通じて新鮮な外気を取り入れますが、コンセントボックスからのすき間風は埃のたまった壁の中を通った汚れた空気です。汚れた空気を吸っていては、健康にも悪いですよね。
快適に過ごすには、すき間を塞ぐ必要があります。
すき間風の侵入ルートはどこか?
すき間風は以下のルートを通って室内に侵入します。
1.床合板と柱の接合部
2.配管廻りのすき間
3.コンセントボックス周辺
4.2階建てや省令準耐火構造になっていない場合の天井廻り
床合板と柱との接合部、上下水道管廻りにすき間があり、ここから冷気が入り込んできます。
コンセントボックス廻りの断熱材をぐちゃぐちゃに入れているので、ここからすき間風が入ってきます。
新築時にすき間風の侵入を防ぐ施工方法
高気密高断熱住宅を手掛けている工務店が行っている気密施工のポイントです。
柱と床合板部分の接合部、配管廻りに専用部材を使用し、気密テープですき間を塞いでいます。
コンセントプレート廻りにも専用のカバーをつけ、防湿シート廻りに気密テープで処理することによって、すき間風の侵入を防ぎます。
現在住んでいる家でできる対策
上記で紹介した気密施工は新築時に行うものですが、今住んでいる家でもコンセントボックスからの冷気を防ぐ方法があります。
専用のバリアーボックスを取り付けることで、すき間風対策が可能です。
後付け施工ができますので、現在住んでいる家でもコンセントボックスからのすき間風対策が可能です。施工は電気工事士の資格が必要ですので、必ず専門業者へご依頼ください。
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最後に
一戸建ての寒さ対策には、すき間風を防ぐ気密施工が欠かせません。コンセントボックス周辺のすき間はDIYでの対策も可能ですが、根本的な改善には新築時やリフォーム時に気密施工を行うことが重要です。
家を建てる際やリフォーム時は、気密施工を行っているかも確認することをお勧めします。信頼できる工務店や専門業者に依頼し、快適で健康的な住まいを実現しましょう。
もちろん、富士屋不動産でも気密施工についてのご相談を承っております。お気軽にご相談ください。
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