2020年 6月21日投稿
2021年 6月21日更新
2022年 6月21日更新
梅雨の真っ只中での時期ですので、陽射しを望める日が少ないですが、今日は1年の間でお昼の時間が一番長い「夏至」になります。
数年前に冬至のお話しをブログで書きましたが、夏至は太陽の高度が一番高い日でもあります。 イラストのとおり夏至と冬至の時期では、太陽の高度が大分違うのが分かりますね。
今の時期はどの住宅でも陽当たりが望めそうですが、特に南向きのマンションの場合、リビングに陽射しが入る時間が以外に少ないと思いませんか?
これは、夏場では上部にあるバルコニーが庇の代わりになって室内に陽射しが差し込まないように、冬は太陽の高度が低いため室内まで陽射しが差し込みます。
日本の旧家屋では深い庇のあるものがたくさん見受けられますが、上記のような理由や雨の多い日本では雨仕舞をよくする為だと言われています。
今の時期は冬場では日の当たらない北向きのお部屋にも陽が差し込みますので、冬場の時期も想定して室内の陽当たりを確認されてみては如何でしょうか?
太陽位置図を使用して、実際に北向きのお部屋がどれ位日が当たるかシミュレーションしてみます。
東京の夏至における日の出は4時25分、日の入りは19時になりますが、北向きのお部屋には午前中は4時25分から8時40分まで、午後は15時40分から19時まで日が入ります。
この時期は暑いから、物件の内見を朝早くや午後涼しくなってから行くと、北向きのお部屋にも日が入っていますので、「この物件は陽当たり良いな~」と勘違いしないようにしてください。
南側に高い建物があっても陽射しが入ることもある
写真のお部屋は、2階リビング南側の窓から入る日射の様子です。こちらの物件は南側に3階建て(隣棟距離約1m)の建物があるのに夏至時には陽射しが入ります。
続いて弊社事務所の南側(隣棟距離約2m)にも3階建てのビルがありますが、この時期は南面の窓にも直射日光が当たります。
富士屋不動産では、専用アプリを使用し、夏至、冬至など季節による太陽高度をシミュレーションすることが可能です。
先ずは、お昼と夜の時間が同じである春分の日の太陽高度をシミュレーションしてみます。
つづいてお昼が一番短い冬至の時期、太陽の高度も一番低くなります。
太陽の高度が下がり、写真も一枚で納まりました。
続いて、上で紹介した弊社事務所南側窓からのシミュレーション動画を見てみましょう。
紫の線が冬至、グレーが春分・秋分、黄色が夏至時の太陽高度になりますが、夏至時だけビルより上に線が出ているので、直射日光が当たるということです。
いかがでしょうか?
春から夏にかけて内覧して決めた一戸建て、マンションが、入居後初めて冬を迎えて思ったより陽当たりが悪くて寒いなと思うことがないようにしたいですね。