築20年ほどの一戸建てであれば、ベタ基礎、キソパッキン工法が一般的
※イラスト:城東テクノ株式会社
築25年前後の一戸建てであれば、ベタ基礎とキソパッキン工法を採用していることが多いと思われます。
1階床下はキソパッキンを通して換気を行いますので、1階の床下は外と同じ環境にあります。
従って1階の床下をしっかり断熱していないと、暖房を入れても1階の床がなかなか暖まりません。
1階に洗面室やバスルームのある間取りにお住まいの方、冬の洗面室は極寒ではないですか?
今日はそんな極寒の洗面室、バスルームを少しでも快適にする方法をお伝えします。
床下点検口を開けてみましょう
まず洗面室やクローゼット内にある床下点検口を開けて、フタの裏を見てください。
写真のような板だけが貼られている点検口の場合、床下点検口のフタから冷気が入ってくるので、ボード状などの断熱材を貼ると良いですよ。
ボード状の断熱材はホームセンターで売っていますのでDIYでも可能です。
ただし、床下の状況によって、DIYでは対処できない場合もあります。
築27年のこの家は、床下がコンクリートではなく土間になっており、1階床下も断熱材が入っておりませんでした。
寒くて当然ですね。
また、土台上の根太間にすき間があるので、床下からの冷気が壁まで進入してしまい壁まで冷えてしまいます。
このような家であれば、本格的なリフォームを行うことをお勧めしますので、工務店などへご相談してください。
もちろん富士屋不動産でもご相談可能です。
点検口からユニットバスの床下を覗いてみましょう
最近、家を買った、断熱等級(省エネ等級)4の家を買った方で洗面室が寒いと感じる方の対処方法をお伝えします。
写真はユニットバスを設置する前のものになりますが、コンクリート基礎立ち上がり部分に断熱材が貼られています。
断熱等級4の家であれば、上の写真のような施工方法か断熱タイプのユニットバスが入っています。
上のタイプで施工されている場合の注意点として、ユニットバス下の人通口に断熱材が入っていない場合があるので、今すぐ点検口から覗いてみてください。
ユニットバス下の人通口が開いたままであったり、隙間などがあると、人通口から冷気が洗面室側に侵入し、室温が低下してしまいます。
この場合、省エネ効果を下げるだけでなく、ヒートショックなどの健康被害の原因にもつながる恐れがあります。
人通口に断熱材が入っていなければ、施工会社や分譲会社へ相談してください。
また、家によっては、洗面室側まで断熱材が貼られている場合もありますが、この場合はそのままで問題ありません。
そもそもユニットバスの床下に断熱材が入っておらず、コンクリート基礎の立ち上がりが見える家も多くあると思います。
床下に潜れるようであれば、ボード状の断熱材を貼るなどすると効果があります。
エプロンを外せる浴槽であれば、浴槽に発泡ウレタンを吹き付けるという方法もあります。
洗濯パン下の配管廻りを確認しましょう
続いて洗濯パン下の配管部分を確認してください。
配管が通っている部分にすき間がある場合、発泡ウレタンスプレーで塞ぐと良いですよ。
稀にすき間どころか断熱材が入っていないなんて家もあるかもしれません。
配管部分に断熱材が入っていない場合、施工会社へ相談してください。
最後に
今日ご紹介した内容は、新築時に確認しておきたい項目です。
家の性能?何それ?そんなことより金額、立地と間取りだよ!という方が多いのですが、入居後に後悔しないよう、性能の良い家を買うことをお勧めします。