建売住宅の主流「ベタ基礎」と「キソパッキン工法」
▲イラスト:城東テクノ株式会社
築20~30年の一戸建てでは、「ベタ基礎」と「キソパッキン工法」が一般的です。この工法では床下換気を通じて1階床下の環境が外気と近くなります。そのため、床下の断熱が不十分な場合、冬は暖房を入れても1階が暖まりにくくなる原因になります。
特に洗面室やバスルームの寒さに注意
冬場、1階の洗面室やバスルームが極寒になっていませんか?そこで、その寒さを改善する具体的な方法をご紹介します。
床下点検口を開けて確認する
まず、洗面室やクローゼット内にある「床下点検口」を開けて、フタの裏を見てください。
点検口フタの断熱材をチェック
フタの裏に断熱材が貼られていない場合、ホームセンターで販売されているボード状の断熱材を取り付けることで冷気を防げます。
▲ボード状の断熱材はホームセンターで売っています。
ただし、床下の状況によっては専門業者への相談が必要です。
土間や断熱材なしの床下の場合
▲床下に断熱材が入っていない
築30年のこの家は、床下がコンクリートではなく土間になっており、1階床下も断熱材が入っておりませんでした。寒くて当然ですね。
また、土台上の根太間にすき間があるので、床下からの冷気が壁まで進入してしまい壁まで冷えてしまいます。このような家であれば、本格的なリフォームを行うことをお勧めしますので、工務店などへご相談してください。
もちろん富士屋不動産でもご相談可能です。
ユニットバスの床下断熱を確認
最近の「断熱等級4」の新築住宅でも、洗面室が寒い場合があります。その原因として、ユニットバス下の断熱施工が不十分である可能性があります。
写真はユニットバスを設置する前のものになりますが、コンクリート基礎立ち上がり部分に断熱材が貼られています。
ユニットバス下の人通口を確認

もし、ユニットバス下の人通口が開いたままであったり、隙間などがあると、人通口から冷気が洗面室側に侵入し、室温が低下してしまいます。これにより、ヒートショックなどの健康リスクも高まるため、早急な対応をおすすめします。
人通口に断熱材が入っていなければ、施工会社や分譲会社へ相談してください。
断熱等級4の家であれば、上のイラストのような施工方法か断熱タイプのユニットバスが入っています。
▲断熱ユニットバス
また、家によっては、洗面室側まで基礎に断熱材が貼られている場合もありますが、この場合は人通口のフタは不要ですが、気密処理がされているか確認した方がいいです。
洗濯パン下の配管まわりをチェック
続いて洗濯パンや洗面化粧台下の配管部分を確認してください。配管まわりに隙間があると、冷気が侵入する原因になります。この場合、発泡ウレタンスプレーを使って隙間を塞ぐと効果的です。
稀にすき間どころか断熱材が入っていないなんて家もあるかもしれません。
配管部分に断熱材が入っていない場合、施工会社へ相談してください。