2021年 8月23日投稿
2024年11月21日更新
一戸建てはなぜ寒い?その理由と対策を徹底解説!
一戸建ては、マンションと比べて寒いというイメージがありますよね。賃貸マンションから一戸建てにお引越した際、その寒さに驚いたという声をよく聞きます。
一戸建ての寒さの理由は、構造や性能に隠れています。今回は、その原因と対策について詳しくお伝えします。
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一戸建てが寒い理由とは?
断熱性能と気密性の違い
※マンション中住戸は熱が逃げにくく、一戸建ては熱が逃げやすい
マンションは上下左右に住戸があり、断熱効果が期待できます。一方、一戸建ては外気に直接接する面積が多く、断熱性能や気密性が低い場合、寒さを感じやすくなります。
さらに、多くの一戸建て住宅では、平成11年の省エネ基準(断熱等性能等級4)を満たしていない場合があります。この基準は20年以上前のものですが、それすら達していない家も多いのが現状です。気密性に関しては基準がないため、隙間風が入り込み、室内を冷やしてしまうこともあります。
私も14年前に板橋区内の新築一戸建てを購入し10年間住んでおりましたが、外壁側のコンセントプレートから冷気が入るのが分かりました。すき間から入る空気は24時間換気用の吸気口から入る新鮮な空気ではなく、床下や壁内を通る汚染された空気ですので、決して良い環境ではありません。
断熱性能が悪くて気密性の低い家は、暖房が効きにくい
築25年の木造一戸建てリビングのサーモ写真になりますが、エアコンで暖房を入れていても、暖かい空気は床まで落ちる前に天井へ上がってしまうので、温度設定を上げても床が暖ままりません。
エアコン吹き出し口の温度は約29℃、すぐ下にあるカーテンの温度は17.6℃ありますが、床部分の温度は13.8℃と低いままになっていることが分かります。
また、気密性が低い家は、床部分のすき間から冷気が入ってくるので、いつまで経っても床が冷たいままになります。
更に、天井部分も断熱性能と気密性が低いために暖かい空気は窓、壁や天井から抜けて行ってしまいます。
寒さの原因:一番の理由は「窓」
冬の暖房熱の約58%は窓から逃げるとされています。
窓の性能が低いと、どれだけ暖房をつけても暖気が外に逃げ、足元が寒いままです。
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エアコンや暖房器具をつけていて温度計では適温になっていても、寒いと感じることありませんか?
その理由は、体感温度は室内の壁や床などの表面温度にも関係があるからです。体感温度は(室温と周囲の壁や床などの平均温度)÷2で決まりますので、室温だけ上げても、壁や床が冷えていると暖かく感じません。暖かく快適に過ごすには対策が必要です。
寒い家を暖かくするための対策
DIYで内窓を設置
内窓を追加することで断熱性能を大幅に向上させられます。
弊社でも実際に内窓を設置しましたが、その効果は抜群でした。
ハニカムシェードの設置
新築住宅でいきなり内窓の設置は抵抗があるという方が多いと思いますので、カーテンの代わりにハニカムシェードの設置がおススメですよ。
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窓を塞ぐのもあり!?
建売住宅の場合、殆ど日射の入らない窓を多く設置している場合が多くありますので、そのような窓は塞いでしまう方法もありかもしれません。
まとめ
一戸建ては「寒いのが当たり前」ではありません。性能の良い家を選ぶことで、快適で暖かな生活が実現できます。販売チラシに記載されている「断熱等性能等級」を確認するといいでしょう。
また、不動産会社の営業スタッフは建築のプロではありませんので、お客様自身が学ぶか、建築知識のあるスタッフを見つけるとよいお住まいが手に入りますよ。
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