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ジャロジー窓とは、複数のガラスを重ねたブラインドのような窓で、換気効果が高いということで昔はよく使われていましたが、ガラスとガラスの間にあるすき間から冷気がガンガン入り込んでくるので、最近の新築住宅においては見かけることがなくなりました。
弊社のトイレには幅50cm×縦60cmとかなり大きなジャロジー窓がついています。夏は暑く湿った空気がすき間から入り、冬は冷たい空気がすき間から入り、ガラスからは暖まった室内の暖気が逃げてしまうため、事務所ならともかく自宅(特に洗面やお風呂場)でこの窓が設置されているようでしたら、速やかに対策を講じた方がいいです。
さて、弊社ジャロジー窓を断熱材で塞ぐ前のサーモ写真です。
周囲の壁と比べて5℃ほど低くなっていて、熱が逃げていることが分かります。
続いて、厚み2cmのスタイロフォームを入れ込んだ後のサーモ写真を見てみましょう。
切れ目部分などは青くなっていますが、真ん中の部分は周壁より少し温度が高いことが分かります。
2cmの断熱材しか入れていないのに、壁の表面温度と変わらないといことは、事務所ビルの壁内部には断熱材が入っていないか、相当性能の低い断熱材しか入っていないのかもしれませんね。
外部からサーモカメラで撮影した写真です。中央のガラス面に比べ、枠部分から熱が多く逃げていることが分かります。
余談ですが、一般的に24時間換気は、洗面室とトイレにある換気扇で換気を行っています。
リビングなどの暖気が洗面室、トイレを経由して排気する為、気密性、断熱性の高い家であれば、洗面室やトイレの室温も低くなりにくいです。
コロナ禍により弊社においても常時換気を行っておりますが、排煙窓を開けて給気、トイレの換気扇で排気することによって、トイレ内の室温が下がりすぎないようにしています。
最後にジャロジー窓に拘わらず、普段開け閉めしない窓においては、上記のように断熱材で塞いでみる、大きな窓には二重窓を設置すると良いですよ。
特に、一戸建ての場合は開放感を演出する為、無駄に多く窓を付けていることが多いので、断熱性能の低い窓は夏暑く冬寒い原因になります。ぜひ、お試しください。