1億円超えという超高額な買い物だからこそ、価格や立地だけでなく、建物の仕様までしっかり確認してほしいと思います。ペアローンでギリギリ購入する方はもちろん、余裕のある方にも知っておいていただきたい話です。
なぜ1億円を超えるようになったのか
板橋区で土地が22〜23坪あれば、土地だけで7,500万円前後になります(坪340万円換算)。そこに建物費用2,500万円を加えると、あっという間に1億円を超えます。
土地価格だけではありません。建築資材の高騰、人手不足・職人不足、そして住宅の省エネ基準の引き上げも重なり、建物価格も以前より上がっています。最近は断熱等級5のZEH水準が標準になりつつあり、建売でも建物費用2,500万円はギリギリの水準です。省エネ基準や設備に予算を振ると、建売業者も外壁にまでお金をかける余裕がなくなるのが実情かもしれません。
販売価格が1億円だからといって、建物にものすごくお金がかかっているとは限らないということです。板橋区のような超都心でもないエリアでも、販売価格の大部分は土地価格です。土地代が高ければ、建物にかけられる予算は自然と限られます。
釘打ちサイディングとは何か
先日見学した1億円の建売住宅の外壁は「釘打ちサイディング」でした。釘打ちサイディングとは、外壁材であるサイディングを表面から釘で留めて施工する方法です。見た目では一般の方にはなかなか違いが分かりません。営業担当者も説明しない(あるいは知らない)ことが多いですが、長く住む上では大切な知識です。
▲ 赤丸の中心にクギの頭が見えます。一見ではほぼ気づきませんが、10年くらいすると、クギ頭だけペンキがはがれて、目立つようになります。
経年劣化により釘まわりが目立ってきたり、地震の揺れなどで釘穴まわりに負担がかかったりする可能性があります。釘穴が広がると、サイディングパネル自体が雨水を吸いやすくなり、外壁材の劣化が早まることも考えられます。つまり、外壁は「新築時にきれいだから大丈夫」ではありません。大切なのは、10年後・15年後・20年後にどのくらい手間と費用がかかるかです。
子どもの教育費と重なるメンテナンス時期
小学校入学前に家を購入する方は多いですが、外壁などのメンテナンスが必要になる時期と、子どもの高校・大学進学の時期はちょうど重なります。
たとえばお子様が5〜6歳のタイミングで購入した場合、10〜15年後はお子様が高校生・大学生の時期です。外壁塗装、シーリング工事、防水工事、給湯器交換——そこに塾代、受験費用、大学費用が重なる。教育費と家のメンテナンス費の両方をしっかり積み立てられるご家庭であれば問題ありませんが、余裕がない場合は「建て方」まで確認してほしいのです。
建売を見学するときのチェックポイント
間取り、設備、価格だけで判断しないでください。特に高額な建売住宅を検討するなら、以下の点も確認してみてください。
- 耐震等級3か
- 断熱等級5・ZEH水準か
- 床下は潜れるくらいの高さがあるか
- 屋根に通気の出口があるか
大きな買い物だからこそ、価格や立地だけでなく、10年後・20年後のランニングコストまで含めて判断してほしいと思います。家は買って終わりではありません。買ったあと、安心して長く暮らせるかどうかが大切です。
富士屋不動産では、板橋区で建売住宅・一戸建てを探している方に、価格や間取りだけでなく、断熱性・耐震性・耐久性・メンテナンス性まで含めた家探しをお手伝いしています。
「この建売住宅、大丈夫かな?」
「外壁や屋根の見方が分からない」
「将来のメンテナンス費用まで考えて家を選びたい」
そんな方は、お気軽にご相談ください。



