第五次優先整備路線(案)が公表され、弊社店舗のすぐ横を通る補助87号線(区-34)も、今回の整備方針により「優先整備路線」に指定されました。
補助87号線は帝京大学病院前の道路からの延長ですので、事業化される可能性は高いですかね。
計画道路については、「すぐに買収されるわけではない」、「指定されていても事業化されない道路も多い」という点を、前回のブログでお伝えしました。
道路計画がある土地を買うときの注意点
都市計画道路とは、将来の交通網整備のために都市計画として定められた道路のことです。この計画には大きく分けて、「計画決定」と「事業決定」の2段階があります。
でも、まったく問題がないかというとそうでもなく、「将来、もし事業化された場合に、自分の人生設計がどうなるか」という点はしっかり確認しておいた方がよいと思います。
優先整備路線は「今すぐの話」ではないからこそ厄介
優先整備路線は、おおむね10年以内に事業決定される可能性がある路線です。
ただし実際には、第四次優先整備路線でも事業決定されたのは全体のおよそ3分の1程度になりますので、すぐにどうこうなる話ではありません。
しかし「何も起きない」とも言い切れない。
この中途半端な状態が長期間続くのが、計画道路の特徴です。
【35歳で計画道路内の物件を購入した場合のシミュレーション】
仮に、35歳のときに計画道路内の住宅を35年ローンで購入した場合をシミュレーションしてみました。
35歳 住宅購入
40歳 優先整備路線に指定
50歳 都市計画道路の事業決定
55歳 用地買収→住み替え
①20年後でもローンは残っている。
35年ローンを組んでいれば、20年経ってもまだ15年分の残債があります。
買収金でローンを完済することは可能でも、同じ条件・同じエリアで住み替えできるケースは多くありません。
② 55歳からの住宅ローンは想像以上に厳しい。
55歳で改めて家を買おうとすると、
・借入可能額は年齢制限で返済期間は短くなる。
・団体信用生命保険に加入できない可能性がある。
といった現実が一気に出てきます。
「ローンは組める前提」で考えていると、その前提自体が崩れる可能性もあります。
計画道路のリスクは「暮らしが落ち着いた後」に表面化する
計画道路の怖さは、子育てが終わり、収入がピークアウトし始め老後資金を考え始める頃に、住まいを失う可能性が出てくる点です。
しかもその時期は、再スタートが難しい、住み替えの選択肢が限られるタイミングと重なりやすくなります。
そのため、計画道路が事業化されても、買収金が入るから安心ということではありません。
計画道路内の物件を検討する際は、「今の条件」だけでなく、20年後・30年後の自分がどうなっているかまで、ぜひ考えてみてください。
では、また次回のブログでお会いしましょう。