
ぼくのおじさんは、とても古い一軒家に住んでるんだ。朝になると、寝室の温度が10℃以下になる日があって、寒くて起きるのがすごく大変だって聞いたよ。

ねえ、富士屋さん、どうして家って冬はこんなに寒くなるの?ぼく、学校に行く朝に布団から出られなかったら大変だよね。

それはね、家を作るときの大切な工夫、「断熱(だんねつ)」と「気密(きみつ)」がしっかりしているかどうかで決まるんだ。
断熱は、家の壁や屋根に、熱の移動を抑えるための特別な素材を使うことで、外がとても寒い日でも外の冷たい空気が家に入りにくくなるようにするんだ。
気密は、家のすき間をしっかりふさいで、外の冷たい空気が入ったり、暖かい空気が逃げたりしないようにする工夫のことだよ。

ふむふむ、つまり、家に大きな「おうちの毛布」を巻いて、外の冷たい空気をシャットアウトするってことだね!

そうだよ!服でいうと、断熱は暖かいセーターみたいなもので、気密は風を防ぐウインドブレーカーのようなもの。だから、家の中はいつもポカポカして、寒い冬の日でも快適に過ごせるんだ。

それに、家が暖かいと体も健康にもいいんだ。国際的な機関のWHOは、冬の家の中は18℃以上に保つことが健康にいいと教えているよ。寒い空気をずっと吸っていると、風邪をひきやすくなったり、体が疲れやすくなるんだ。

へぇ、だから家がしっかり作られていると、毎朝すぐに元気に目が覚められるんだね!ぼくも、朝元気に学校に行けるといいな!

ねえ、富士屋さん、ぼくはこれから自分の部屋がほしくなると思うけど、新しいお家なら、部屋はちゃんと暖かいのかな?

そうとも言えるんだけど、新しいお家でも、家の性能は全然違うんだ。日当たりがよくて性能が高いお家なら、暖房をあまり使わなくても、部屋の温度がしっかり守られて、自然に暖かく感じられるんだよ。

それに、家をもっと快適にするためには、床の素材も大きな役割を持っているんだ。たとえば、冷たいタイルの床だと足元がすごく冷たく感じるけど、カーペットや本物(無垢)の木の床なら、足元のヒヤッとした感じも少なくてすむんだ。これで、家の中がずっと快適になるんだよ。

なるほど!断熱と気密、そして床の素材が、家を暖かくする大事なポイントなんだね。

そうなんだ。だから、家を選ぶときは、見た目やデザインだけじゃなくて、断熱や気密、床の素材など、家の性能にもしっかり注目することが大切だよ。家がちゃんと暖かいと、みんな健康で元気に暮らせるんだ。

もし家を買うなら、やっぱり暖かくて健康な家がいいよね。お父さんやお母さんにも、この大切なことをしっかり話してみよう!