昨日は、ワンランク上のアルミ樹脂複合窓（リクシルTW）を紹介させていただきましたが、今回は同じ物件にあった24時間換気システムについてお話ししようと思います。
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換気システムの基本
第１種換気：給気も排気も機械で行うため、空気の流れを制御しやすい方式です。極まれに建売住宅でパイプファン（プロペラファン）を使った１種換気がありますが、気密・防湿施工がしっかり行われていない家の場合、壁内結露のリスクが高まりますので注意が必要です。
第３種換気：外から新鮮な空気を自然に取り入れる給気口と、トイレや洗面所の換気扇で排気する方式です。この方式は、冬場は給気口から入る冷たい外気が直接室内に入ってくるため、寒さを感じやすいという欠点があります。
▲SUUMOより転載
多くの建売住宅やマンションでは、第３種換気が採用されていて、我が家はまさに３種換気で、冬は冷たい空気が夏は暑い空気が直接室内に入ってきます。
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第１種・第３種ともにダクトレス式とダクト式がありますが、一戸建てはダクトレスの３種換気、マンションはダクト式の３種換気が一般的です。
熱交換換気システムとは？
熱交換換気とは、排気側の室内の汚れた空気から熱を回収し、その熱を利用して新鮮な外気を温めたり冷ましたりしてから室内に送る換気方法になります。
例えば室温が20℃、熱交換率が90％の場合
冬：外気温が0℃でも、約18℃まで暖まってから室内に給気されます。
夏：外気温が30℃でも、約21℃まで下がってから給気されます。
熱交換型換気のメリット
快適性が向上：冬は冷たい外気が直接入らず、夏は熱い外気が直接入らないので、室内環境が快適になります。
エネルギー効率がいい：熱を有効に活用するため、エアコンや暖房の効率が上がり、光熱費の節約に寄与します。
ダクトレス式の熱交換型１種換気を採用した建売住宅
今回見学した建売は、スティーベル社の換気システムが設置されていました。
25センチ角のサイズで、一般的な建売住宅に設置されている給気口よりかなり大きい印象です。
ダクトレス式熱交換換気のメリット、使い方
ダクトが不要で、壁に直接設置できるため施工が簡単で、特にダクトを配管するスペースがない３階建ての場合でも熱交換換気が導入可能です。
熱交換換気は使い方も重要です。基本的にトイレの換気扇は24時間換気の計画には入っておりませんので、トイレ使用中以外は換気扇を止めた方がいいかもしれません。また、夏の夜間など気温が室内より低い場合は、熱交換をオフにして換気機能だけで過ごすといいでしょう。
まとめ
熱交換換気システムは、従来の換気方式と比べて、エネルギー効率が高く、快適な室内環境を維持するための優れた方法です。しかし、熱交換換気システムの効果が発揮するのはC値が1.0以下の住宅といわれていますので、先ずは気密性が高い住宅であることが重要です。
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建売住宅を検討される際は、24時間換気システムの採用状況もチェックしてみてください。もちろん気密性も重要ですよ！
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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