「エアコンはこまめに消す、つけっぱなしにする」のどちらがお得?という話がテレビなどで特集されていますが、実際に我が家で実験しましたので、気になる電気代と消費量についてご紹介させていただきます。
我が家は夫婦+小学生の子供1人の3人家族で南西向きのマンションに居住中、今回の実験は7月13日~8月12日までの1か月間になります。
7月下旬以降は子供が夏休みに入り、在宅時間が多くなる時期になります。
※コロナ禍ですので、旅行などで長期間不在にしているということもなく、この2年間の在宅時間に大きな差はないと思います。
8月の過去3年分の電気消費量と電気料金
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電気消費量 |
電気料金 |
令和2年8月分 こまめにON・OFF (7月13日~8月12日) |
491kWh |
12,699円 |
令和3年8月分 こまめにON・OFF (7月13日~8月12日) |
612kWh |
15,983円 |
令和4年8月分 24時間つけっぱなし (7月13日~8月12日) |
520kWh |
17,847円 |
ご覧のように電気料金は右肩上がりになりますが、消費量は昨年より減っています。
消費量は減っているのに電気代が爆上がりしているのは、燃料費調整単価の高騰が原因ですね。
この1年間で約8円/kWhも値上がりしています。100kWhも消費量が少ないのに、2,000円近くも電気代が上がっていることが怖いですね。
24時間つけっぱなしでも消費量が減った理由を考えてみました
気象庁のデータベースを見ると、今年と昨年とでは少し昨年の方が夏日になった日が多いくらいで、平均気温などに大きな差はありませんでした。
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令和4年
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令和3年 |
平均気温 |
28.1℃ |
28.3℃ |
最高気温の平均 |
32.4℃ |
33.2℃ |
真夏日の日数 |
23日 |
27日 |
猛暑日の日数 |
9日 |
9日 |
では、エアコンを24時間つけっぱなしにしたのに、昨年より消費量が減ったのが理由を考えてみました。
考えられる理由は
1.遮熱シートを追加して、日射遮蔽を徹底。
2.エアコン室外機に直射日光が当たらないよう工夫。
3.室温を下げるより、湿度を下げることを優先。
4.各室の温湿度管理を行う。
1、2番については、南西向きにある大きな窓全てとエアコン室外機に遮熱シートを設置し、直射日光が当たらないようしっかり遮蔽しました。
昨年までは4枚窓のうち2枚分のみ遮熱シートを付けていましたが、今年は4枚窓全てに遮熱シートを付けてみました。
遮熱シートの効果など詳しくは、過去のブログをご参照ください。
3、4番については、エアコンを温度を下げる側にエネルギーを使うのではなく、湿度を下げることにエネルギーを使うよう、設定温度と風量を調整しました。
こちらも、過去のブログに書いておりますので、詳しくは下記をご参照ください。
一般的に温度設定は高めで風量は自動が省エネになると言われていますが、敢えて真逆のF式を採用したところ、我が家にとっては省エネと快適性を手に入れることが出来ました。
※F式とは、住宅ブロガーの【フエッピー】さんという方の頭文字をとったもので、興味がある方はブログをチェックしてください。
湿度を60%以下に抑えることが出来ると本当に快適で、特にお風呂上りなどは明らかに快適さが違います。
例えば室温24℃、湿度65%の場合の絶対湿度は14.15g/㎥ですが、室温が26℃でも湿度が50%まで下げることができると絶対湿度は12.18g/㎥ですので、後者の方が室温は高くてもカラッとしていて快適に過ごすことが出来ました。
また、湿度60%以下にするとダニの繁殖を抑えることが出来るので、室内の湿度は60%を切るように温湿度計を使用してコントロールするといいですよ。
電気代は上がってしまいましたが、消費電力量は一昨年と比べると30kWhの増加(これまでの電気代の計算方法で行うと30×27円=810円)、昨年と比べると92kWhの削減したので、快適性を含めて考えると「24時間つけっぱなし」はあり!という結果でした。
我が家は南西向きで、本格的に室内に直射日光が当たるようになる8月13日~9月12日の電気代と消費量も気になるので、9月中旬以降に結果をお知らせしたいと思います。
お子様が小学生で夏休み期間中は在宅している時間が長いという方であれば、「エアコン24時間つけっぱなし」も有効だと考えますので、先ずは日射遮蔽をしっかり行ったうえでチャレンジしてみてはいかがですか?
ご意見、ご感想など伺えると嬉しいです。
株式会社富士屋不動産
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