板橋区役所のロビーで「おうちでできる災害への備え」を展示していましたので、日頃の備えとして、いくつかご紹介させていただきます。
東京都の発表(令和2年4月1日現在)によると、都内において避難所は約3,2000か所(協定施設等を含む。)、福祉避難所が約1,500か所が確保されていて、避難所の収容人数は約320万人となっています。
※避難所とは、災害で家が住めなくなったときに生活する場所です。
板橋区では、主に区立小中学校が避難所です。
東京都の人口およそ1,400万人に対し2割ほどの人しか避難所に入ることはできません。
また、大地震が発生した際、万一、自宅が倒壊や半壊してしまい避難所生活を強いられることになってしまうと、当然ながら自宅と同じ環境や居心地を求めることはできません。
内閣府が作成した避難所生活ガイドラインによると、「東日本大震災後は、海外から多くの支援者が訪れました。我が国の応急・復旧の迅速さに称賛する声があった一方で、避難所の生活環境については、国際的な難民支援基準を下回るという指摘があったことは重く受け止めなければなりません。」と書かれています。
避難所生活が、いかに過酷な状況か分かりますね。
大地震が起きても”住み続けられる家”であれば、在宅避難ができる。
展示に書かれている通り、災害時に一番やすらげる場所は”自分の家”ですので、地震に強い家に住めば、被災した際にでも避難所で生活をする必要がなくなる可能性が高くなります。
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耐震性能の高い家を買う、建てると、大きな地震が起きても”住み続けることができる”ので、これから家を買う、建てるという方は”耐震”に目を向けてはいかがでしょうか。
既に家を買った、建てたという方でも、地盤調査が実質必須になり、柱頭・柱脚などの接合方法、耐力壁のバランスなどが強化された2000年以降の家なのか、新築時に構造計算された家なのかも重要ですので、改めて自宅の耐震性能を調べてみてはいかがでしょう。
※特に2階建ての場合、4号特例で簡単な計算書も作成されていない家もありますので注意してください。
家の耐震性と併せて家具の転倒防止対策もしっかり行ってください。
災害が発生した場合、電気、ガス、水道などのライフラインが止まってしまう可能性もあります。
真冬に地震が起きて電気、ガスが止まってしまうと、在宅避難するにしても寒くていられないという可能性もありますので、家の断熱性能を上げることも大切です。
家の断熱性能を上げる方法として、最も手軽にできるのが窓の補強です。
窓の断熱補強、工事の手軽さとその効果をご紹介します。
※出典「建築知識ビルダーズ52号」、単板ガラス+アルミサッシからの削減率。
窓にプチプチシートを貼る(ガラス熱損失18%減)
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厚手のカーテン(同26%減)
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中空ポリカで内窓設置(同53%減)
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樹脂の内窓Low-Eペアガラス(同67%減)
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2022年9月の台風15号による水害、静岡市に住む友人宅は幸いにも浸水被害は免れたようですが、近隣住宅は壊滅的な被害だったようです。
浸水被害は免れたとはいえ、水道施設が壊れて数日間お水が使えない状況が続いたようで、「水が出ないのは、こんなに大変だと改めて分かりました。」と言ってました。
上の展示にもありますが、区の備蓄だけでは限界があります。
飲料水+調理用水だけ(湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途)で”1人あたり1日3ℓ”必要とのことですので、最低でも3ℓ×家族人数×3日分くらいの備蓄が必要かもしれません。
我が家には15年保存水を備蓄しておりますが、長期保存水でなくてもミネラルウォーターを”ローリングストック”しておくのもいいですね。
※イラスト:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
食料、お水だけではなく、”あなただけに必要なもの”も考えましょう。
私は普段コンタクトを使用していますが、裸眼だと0.1以下の視力しかありませんので、眼鏡は本当に死活問題です。
その他、持病のある方も常用薬を持ち出せる準備が大切ですね。
明日で東日本大震災が起きてから12年になります。
このブログを読まれた方に、家の耐震、断熱、備蓄を考える機会になれば嬉しいです。
このブログについてのご感想、ご意見などありましたらお聞かせください。
板橋区で地震に強い家、夏涼しくて冬暖かい家を買いたい方は、富士屋不動産へお問い合わせください。
株式会社富士屋不動産
電話:03-5248-6228
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