2021年11月29日投稿
SUUMO掲載物件の特徴項目「制震・免震・耐震」が廃止されるそうです。
一戸建てやマンションを探すときに、SUUMOという不動産サイトをご覧になられたことがある方が多いと思います。
物件検索時の絞り込み項目として「制震・免震・耐震」の項目があるのですが、令和3年12月をもって廃止されるそうです。
理由は、「制震」、「免震」、「耐震」の3機能をまとめて1項目としておりますが、それぞれ異なる機能を表しており、実際の物件にいずれかの機能が不足している場合でも、お客様が全ての機能を付帯していると誤認してしまうリスクがあるからだそうです。
みなさんは「制震」、「免震」、「耐震」の特徴をご存じですか?
「免震」・「制震」・「耐震」とは
免震構造とは、地面と建物との間に免震装置(ゴムやダンパー)を設置し地面と建物を絶縁することで、免震装置が地震のエネルギーを吸収するので、建物の揺れが少なくなります。
コストがかなり掛かるので、免震構造を採用する建物は高層ビルが多いです。
板橋区役所も免震構造になっています。
制震構造とは、建物内に配置した制震装置(ダンパーやテープ状のもの)で地震のエネルギーを吸収し、揺れを抑えてくれるものです。
耐震構造とは、柱や壁などの構造部分を強化、補強することで、建物自体の堅さと強さで地震に対抗するものです。
では、免震、制震と耐震のどれがいいの?という疑問も出てきますよね。
一番は免振構造になりますが、一般住宅ではコストが掛かり過ぎるため、ここでは「制震」と「耐震」に絞ってお伝えします。
木造住宅の構造の専門家でYouTube配信も行っている「構造塾」の佐藤実先生のお話しによると、「制震装置」も「耐震構造」があってのもので、「耐震構造」で強くした構造を守る為に「制震装置」が有効であって、「制震装置」を付ければ「耐震構造」を疎かにしてもよいということでもなく、「制震装置」をつけるから「耐震等級は1」でもよいということでもないと言っています。
これを、車で例えるなら「耐震」はブレーキ、「制震」はエアバックということにも例えられています。
「エアバック」付けるから「ブレーキ」は不要ということにはなりませんよね?
先ずは耐震で建物をしっかり強固にすることが大切です。
簡単ではありましたが、「免震」・「制震」・「耐震」のそれぞれの特徴、お分かり頂けましたでしょうか?
それぞれ特徴が異なるので、SUUMOの絞り込み検索において「制震・免震・耐震」を1項目にしていることが問題であって、それぞれの項目を作って絞り込み検索ができるようにしてほしいなと思いますね。
「耐震構造」もいくつか種類がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
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