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お正月休みは実家に帰省された方も多いかと思われますが、山本家でも毎年元日に祖父の家で新年の挨拶とお墓参りをするのが恒例です。
祖父宅は昭和60年代に建てられた木造一戸建てで、ほぼ無断熱に近い断熱性能で、気密性も低いため、石油ファンヒーター&エアコンを使っても室温がなかなか上がらず、特に床が暖まりません。
サーモカメラで確認したところ、ファンヒーターの温風の当たる床温度(Sp2)は27℃ありますが、温風の当たらない床面(Sp4)は17℃と大きな温度差があり、カーペットを敷いていても底冷えする寒さです。
特にお風呂場にあっては、4℃と外気と変わらない室温で、サーモ写真でみるとタイル貼りの床や壁は1.7℃しかなく、日中でこの温度ですから、夜間になって気温がに下がることを考えると、ここで裸になることがいかに危険かが想像できると思います。
実家や自宅の断熱性能を確認する方法
インテグラル社の「ホームズ君 マイホーム断熱診断」を利用すると、簡単な質問に答えるだけで家のおおよその断熱性能を知ることができます。
マイホーム断熱診断によると、祖父宅の断熱性能は等級2で、当時の仕様では床下に断熱材が入っていない無断熱に近い建物だと思われます。現在、祖父宅には叔父が一人で住んでいて、私も手伝うから窓だけでも内窓付けようと言ってますが、高齢になるといまさら家にお金を掛けたくない、今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫だというバイアスにかかってしまいがちです。
近くに住む従兄弟にもヒートショックの危険性を伝えましたが、「お風呂の温度を上げて入るよ」と、むしろヒートショックの原因になってしまうことを言っていたので、リフォームが進むことはなさそうです。従兄弟はこの家で生まれ育っており、家が寒いのは当たり前で、暖かい家を知らないのもリフォームが進まない要因ですかね。
数年前の私も同じでしたので、理屈だけ伝えて理解しろというのも難しいので、私が材料持ち込んで、強制的にやるしかないのかもしれません。
住宅ストックのうち3割の家が無断熱、4割弱の家がほぼ無断熱
日本全国には、上記のようなほぼ無断熱の家がたくさんあるんです。
国交省の住宅関連データをみると、日本全国の住宅ストック約5,000万戸のうち、約30%が無断熱、約37%が等級2レベルのほぼ無断熱に近いレベルの家であることが分かります。
令和7年(2025年)に義務化される断熱性能4は約11%しかなく、叔父や従兄弟のように暖かい家に住んだことがない人、一戸建てでも暖かい家があるということを知らない方が多いのでしょうね。
※断熱等級4であれば、暖かい家になるということではありませんのでご注意ください。
補助金を利用した賢いリフォーム
今年度も省エネ住宅に対する補助金制度が始まります。