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建築家が手掛けた狭小地でも実現できる高性能住宅 - 見学会レポート

カテゴリ:山本のブログ

飯塚豊さんの著書

先日、建築家である飯塚豊さんが手がけたお家の完成見学会に参加してきました。今回で3度目の参加になりますが、毎回、お客さんを紹介するわけでもない不動産仲介会社の私を快く見学させてくださる、心の広い方です。


さて、見学会の場所は、業界用語で「ヨンパチ」と呼ばれる建蔽率40%、容積率80%の土地でした。広さは約21坪しかなく、建物は17坪弱しか建てられないため、建売業者ではなかなか企画が難しい微妙な面積です。


今回見学したお家は、4人家族が住む予定で、延床17坪の建物でどのような間取りが実現されているのか、とても興味深く見させていただきました。


この家の性能は非常に高く、耐震等級は3、断熱性能は東京ゼロエミ水準3(断熱等級6から7の間)、気密性を示すC値は0.2という超高性能な仕様です。南道路に面した間口2間、奥行き4間強の2階建てに、子供部屋には小屋裏を活用しています。


毎回印象的なのは、南側の窓の配置です。いわゆる日射取得が巧みに計算されています。


飯塚さんの設計は、できるだけ南面に大きな窓を取りつつも、道路や隣地からの視線に配慮した絶妙なバランスを保っており、これが家全体の開放感とプライバシーの確保に大きく貢献していると感じます。また、このエリアは高さ規制が厳しいため、各部屋の天井高さはギリギリまで抑え、リビングの吹き抜け部分をどーんと高くすることで、空間にメリハリが生まれています。これにより、家の外観も高さが抑えられ、非常にスタイリッシュに仕上がっています。


1階の寝室にも南面に窓がありますが、ここではあえて大きな窓を避け、小さめの窓を設置し、窓前に木を植えることで道路からの視線を遮る工夫がされています。


また、2階のリビングには、南面の間口いっぱいに広がる掃き出し窓が設けられ、その上部の吹き抜けに設置された1間幅の窓が2か所されています。軒を深く出すことで、夏には直射日光を遮り、冬にはリビングに燦々と光が差し込む効果があり、家全体に抜群の開放感も生まれていました。


低断熱住宅では、吹き抜けがあると冷暖房の効率が下がることが多いですが、この高断熱高気密住宅では、むしろ吹き抜けがあることで冷暖房効率が向上します。


飯塚さんの手掛ける家は、建売住宅と比べると建物の予算が上がりますが、長期ローンを組むことを考えると、40年、50年と住み続けたいと思える間取りや高性能な仕様は非常に重要だと感じます。長い目で見て、本当に満足できる家を手に入れるために、土地からの注文住宅もぜひ検討してみてください。


注文住宅を検討する際に一番大変なのが土地探しです。建売業者と土地探しで競合することが多く、スピード感で勝つのは難しいですが、今回のように建売業者が企画に合わない土地を探すのも一つの手段だと思います。建売業者が買わない土地、買えない土地を探すのもありですね!


土地探しにお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。お客様に最適な土地をご提案いたします。


では、また次回のブログでお会いしましょう。


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山本 亮

住宅の設計、施工管理、建売用土地仕入れを経験した住宅のプロの目線で、お客様のお住まい探しをお手伝いさせて頂きます。また、10年前に新築一戸建てを購入し、現在はマンションに居住しておりますので、一戸建て・マンションそれぞれの良い点、悪い点など実際に住んでみて分かることなどもお伝えします。 私は代表者ですので、無責任な仕事は致しません!お一人お一人のお客様の為に責任をもって対応させて頂きます。

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