大相続時代を迎えて— 実家の売却、誰に相談すべきかの画像

大相続時代を迎えて— 実家の売却、誰に相談すべきか

不動産売却

先日、こんなご相談がありました。「AIに"相続した実家を売るのに適した不動産会社の探し方"を聞いて、その通りに検索したら御社が出てきたので連絡しました」と。お問い合わせのきっかけがAIというのは時代を感じますが、実際にAIに質問しながら自分に合った不動産会社を探している人が、ここ数か月で確実に増えている気がします。
いま、「実家の売却」が増えている理由

団塊の世代が後期高齢者となり、親世代から子世代への財産移転が本格化しています。総務省の住宅・土地統計調査によれば、全国の空き家は900万戸を超え、過去最多を更新しました。相続登記の義務化(2024年4月施行)も重なり、「親の家をどうするか」を考えなければならない場面が急速に増えています。

900 全国の空き家(戸)
過去最多を更新
2024 相続登記
義務化(年)
3年 相続登記の
申請期限

相続した不動産をそのまま保有し続けることには、固定資産税・維持管理コスト・老朽化リスクが伴います。誰も住まない実家の場合、「売却」という選択肢を真剣に検討する時期が来ているといえます。

実家売却の相談で、よく聞かれること

当社に寄せられるご相談を整理すると、以下のような内容が多く見られます。

相続した実家の名義変更(相続登記)はどうすれば?
売却の前に、リフォームや片付けは必要?
いくらで売れるか、まず査定だけでもしてもらえるか
税金(譲渡所得税・3,000万円控除)の仕組みを教えてほしい
兄弟で共有名義になっているが、全員の合意は必要か
古い建物が建っているが、更地にして売った方が得か

これらはどれも、不動産売買の知識だけでなく、税務・法務・建築の横断的な理解が求められるテーマです。「売ればいい」で終わらせず、お客様の状況に合った選択肢をご提案することが、私たちの役割だと考えています。

当社が意識していること——実家売却の支援で大切にしていること
① 売却を急がせない

相続後の売却には、さまざまな特例が絡みます。「早く売ればいい」ではなく、適用できる税制上の特例を踏まえたタイミングをご提案します。

たとえば小規模宅地等の特例(租税特別措置法69条の4)は、被相続人が住んでいた土地(特定居住用宅地)について、330㎡までの部分の評価額を80%減額できる制度です。評価額が大きく下がることで、相続税がゼロになるケースも少なくありません。ただしこの特例は、申告期限(相続開始から10か月以内)まで売却せずに保有していることが原則要件のひとつです。売り急いでしまうと特例が使えなくなることがあるため、タイミングの見極めが重要です。

また空き家3,000万円控除(譲渡所得税の特例)は適用要件が細かく、見落とすと数百万円単位の差が生じることもあります。取得費加算の特例(相続税を取得費に加算する措置)も、相続税の申告と売却のタイミングによって有利不利が変わります。

相続税・譲渡所得税のどちらの特例をどの順番で使うか——これが実家売却の「最初の論点」です。

空き家3,000万円控除(租税特別措置法35条)の主な適用要件

① 相続した家屋が1981年(昭和56年)5月31日以前に建築されていること

② 相続の開始直前まで、被相続人が居住していた家屋であること

③ 相続後、事業・賃貸・居住の用に供されていないこと

④ 譲渡価格が1億円以下であること

⑤ 売却前に耐震基準を満たすリフォームを行うか、建物を取り壊した状態で引き渡すこと

※ 2024年1月以降の売却分から一部要件が緩和。買主側での取り壊し・耐震改修が認められるケースも。
参考:国税庁タックスアンサー No.3306・No.3307

② 囲い込みをしない

当社は専属専任媒介・専任媒介のみを受託し、物件情報はREINS(不動産流通機構)へ適切に登録します。自社での売り手・買い手の「囲い込み」は行いません。情報を広く流通させることが、適正な売却価格の実現につながると考えています。

③ 建物の状態を正確に把握する

建築系専門学校で4年間学び、設計・施工管理・仕入れを含む約400棟の住宅に携わってきた経験を活かし、建物の状態を目利きします。売却前のインスペクション(既存住宅状況調査)のご相談にも対応しており、引き渡し後のトラブルを未然に防ぐことができます。

また、「築30年だから建物の価値は0円」と単純に判断することはできません。建物の状態や維持管理、耐震性、リフォーム履歴などを確認したうえで、建物を残して売るのか、更地にするのかを検討することが大切です。

実家売却の流れ——ご相談から引き渡しまで
1
STEP 01
まずはご相談・現地確認

物件の状況、権利関係、税務上の論点を整理します。査定のみのご依頼も歓迎です。

⏱ 最短当日〜数日
2
STEP 02
査定・売却価格の検討

近隣の成約事例と建物状態を踏まえた査定書を作成。価格設定の根拠をわかりやすくご説明します。

⏱ 1〜2週間
3
STEP 03
媒介契約・販売活動

専任媒介または専属専任媒介で受託。REINSへ登録し、広く購入希望者を募ります。

⏱ 1〜3ヶ月が目安
4
STEP 04
売買契約・引き渡し

契約条件の交渉、重要事項説明、決済・引き渡しまでサポートします。

⏱ 契約後1〜2ヶ月で決済
5
STEP 05
確定申告・税務サポート

譲渡所得の計算や特例適用の確認など、税理士へのご相談をおすすめしています。

⏱ 翌年2〜3月の確定申告
「誰に頼めばいいかわからない」という方へ

不動産会社はたくさんあります。大手仲介会社、地元の老舗、ネット系の査定サービス——それぞれに特徴があります。選ぶ際に大切なのは、担当者が自分の状況を理解したうえで動いてくれるかという点です。

実家の売却は、金額の大きさだけでなく、親の思い出が詰まった場所を手放すという精神的な重みも伴います。「とにかく早く売る」ではなく、売った後に後悔しない選択をするために、まずお話を聞かせてください。

お気軽にどうぞ
まずは、今いくらで売れるか知るところから。

板橋区・北区・豊島区を中心に、不動産売却のご相談を承っています。
査定のみのご依頼も歓迎です。

しつこい営業は一切行いません / 秘密厳守


”不動産売却”おすすめ記事

  • マイホームを売るなら必見!知っておきたいおトクな税制特例のまとめの画像

    マイホームを売るなら必見!知っておきたいおトクな税制特例のまとめ

    不動産売却

  • マイホーム売却時の特例 簡易フローチャートの画像

    マイホーム売却時の特例 簡易フローチャート

    不動産売却

  • 売却中の物件がレインズに図面登録されているか確認する方法|登録証明書の見方の画像

    売却中の物件がレインズに図面登録されているか確認する方法|登録証明書の見方

    不動産売却

  • 隣地所有者が行方不明の場合の境界確定についての画像

    隣地所有者が行方不明の場合の境界確定について

    不動産売却

  • 板橋区仲宿の土地はいくらで売れる?実取引データで解説の画像

    板橋区仲宿の土地はいくらで売れる?実取引データで解説

    不動産売却

  • 板橋区の不動産売却【無料査定】土地・一戸建て・マンション|富士屋不動産の画像

    板橋区の不動産売却【無料査定】土地・一戸建て・マンション|富士屋不動産

    不動産売却

もっと見る