年末の大掃除は、家をきれいにするだけでなく、防災設備の点検にも最適なタイミングです。最近のデータによると、関東地方では11月28日から12月5日の1週間で震度1以上の地震が16回も発生しています。いつ地震が起きてもおかしくない状況だからこそ、しっかりと備えておくことが大切です。
先日のテレビ番組でも取り上げられていたように、阪神淡路大震災での負傷原因の46%は、家具や家電の下敷きによるものだったそうです。ほんの少しの工夫で、このような事故を防ぐことができます。
また、首都直下地震(マグニチュード7.3)の発生率が今後30年以内に70%と予測されています。この機会に、防災設備の確認を怠らないようにしましょう。
耐震等級3の重要性
地震対策として、家の耐震等級も大変重要です。特に「耐震等級3」は、現行の建築基準法で求められている耐震基準の中でも、最高ランクです。これは消防署や警察署と同じ耐震基準で、大地震にも耐えられる構造が求められています。
耐震等級3の家に住むことで、地震時の建物倒壊リスクを大幅に減らし、家族の安全を守ることができます。もし新築や中古物件を検討している場合は、耐震等級3の物件を優先的に選ぶことを強くお勧めします。
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住宅の居室や階段、廊下には火災警報器の設置が義務付けられています。通常、警報器の電池の寿命は約10年です。年に一度は作動確認を行い、もし不具合があれば交換を検討しましょう。火災時に確実に作動するための点検は、命を守るためにも重要です。
家具の転倒防止金具が緩んでいる可能性もあるため、こちらもチェックが必要です。特に大切なのは、天井の下地がしっかりと入っている場所に金具を設置することです。下地がない場所に取り付けると、大地震の際に石膏ボードを突き抜け、家具が転倒してしまうことがあります。これを防ぐために、しっかりとした設置場所を確認し、ネジをしっかり締め直しましょう。
キャスター付きの家具やラックがある場合、キャスターのロックを斜めに固定すると、地震の際に動きにくくなるとされています。ちょっとした工夫で家具の転倒や移動を防ぎ、室内の安全性を向上させることができます。
防災意識を高める年末の習慣
年末の大掃除に合わせて、防災対策も見直してみませんか?小さな確認が、大きな被害を防ぐことにつながります。家族の安全を守るために、日常の備えを怠らず、ぜひ防災の意識を高めてください。