2022年 6月4日投稿
中古マンション見学時に見ておきたいポイントは滅多にないけど、たまに見かける超マニアックなものです。
下記の間取図で共通して記載されている〇印のマークが、電気温水器というものです。
電気温水器とは
電気温水器とは、電気ヒーターの熱によってお湯を沸かすもので、貯湯タンクに水を貯めて、電気ヒーターでこの水を沸かします。電気温水器は火を使わないため、安全性が高いとされていますが、お湯を沸かすのは電気ヒーターの熱のみであるため、相当電気代は高くなります。
※同じ貯湯式でも、ヒートポンプ式を採用したエコキュートとは電気代という点で大きく異なります。
電気料金の安い深夜電力を利用すれば電気代も安くはなりますが、震災後、原子力発電の稼働停止などにより深夜電力の料金も年々上がっているので、電気温水器が設置されたマンションを購入する際には気をつけたいポイントになります。
※ガス給湯器と比較して4割~5割ほど光熱費が余分に掛かると言われています。
電気温水器のメリットは、貯湯タンク内に水が残って入れば災害時にお水の確保ができることでしょうか。
電気温水器をエコキュートに交換できないの?
電気温水器は、貯湯タンクだけを設置すればよいので、横幅と奥行がそれぞれ1mくらいのスペースがあると設置することができます。
一方、エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプ(エアコンの室外機のようなもの)の両方を設置するようになるため、室外機を置けるスペースと配管が必要になります。
電気温水器は住戸内に設置されていることが一般的ですので、スペースの確保という点でエコキュートに変更することができないことが多いです。
電気温水器が設置されたマンション、最近ではあまり見かけることはないのですが、新耐震基準の物件でも稀に設置されていることもありますので、販売チラシや現地見学時には確認しておきたいですね。