2022年 5月16日投稿
2022年 5月27日更新
食料品、ガソリン代や光熱費など、昨年から生活必需品が異常なスピードで上昇しておりますが、今回は光熱費の値上げに絞って説明させていただきます。
また、自宅で消費されている光熱費の割合をシミュレーションできるサイトもありますので、我が家で試算してみた結果と節約できそうなポイントもご紹介させていただきます。
原油やLNG価格の価格変動を電気料金に反映させるため、毎月の電気料金で調整する燃料費調整額が上昇しています。
昨年(2021年)1月の調整単価はー5.2円だったのが、今年(2022年)7月の単価は4.15円と約9.35円も上昇しています。
東京電力の平均モデル(重量電灯B・30A契約、電気使用量260kWh)で試算すると、2021年1月と比べて2022年6月とでは月額2,248円も上がっています。
先日発表された最新(2022年7月分)の調整単価は4.15円/kWh、平均モデルでは8,871円と2021年1月と比べて月額2,554円上昇します。
更に東京大学の前准教授が考案された、LNG単価から燃料費調整額を推測する近似式に基づいて、松尾設計室 松尾先生が行った試算(LNG単価:18.03ドル、為替レート128.72円)によると近い将来8.29円/kWhまで上昇する可能性があるそうです。
※新建ハウジング エコハウス設計メソッドより
仮に燃料費調整単価が8.29円/kWhになった場合の平均モデル260kWhで計算すると月額9,948円にもなります。
再エネ賦課金の説明は四国電力のサイトが分かりやすいので、こちらをご参照ください。 再エネ賦課金は2012年から始まりましたが、一般家庭モデル(260kWh)の場合、最初は月57円(年間684円)の負担であったのが、2022年5月からは月897円(年間10,764円)と10年で15倍強になりました。
FIT法(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)により、太陽光や風力発電などが普及するまでの間、当面上昇が続くものと思われます。
ガスの原料費調整単価も上昇
ガスの原料費調整も電気と同様に上昇しております。昨年(2021年)1月の調整単位料金は108.09円だったのが、今年(2022年)7月の調整単位料金は161.02円と約53円(約1.5倍)も上昇しています。
標準家庭モデル(1か月の使用量30㎥)で試算すると、2021年1月と比べて2022年7月とでは月額1,588円も上がっています。
我が家の光熱費を紹介
我が家の光熱費の去年(2020年5月~2021年4月)と今年(2021年5月~2022年4月)の電気、ガス料金がいくら値上がりしたのか紹介します。
我が家は南向きのマンション中住戸で、冷房はエアコン、暖房はリビングにあるガス温水式床暖房がメインになります。
グレーの折れ線と棒グラフが去年、青の折れ線と棒グラフが今年になります。
2月~4月の使用量と料金を比べてみると、使用量は減っているのに料金は上昇しています。
2月は1,294円、3月は1,737円、4月は1,615円の負担増です。
年間使用量と料金の差は、去年が3,984kWhで97,954円、今年は3,681kWhで100,167円とほぼ1か月分にあたる303kWhの消費電力が減っても年間2,213円増となりました。
つづいてガスの使用量と料金を見てみましょう。
グレーの折れ線と棒グラフが去年、赤の折れ線と棒グラフが今年になります。
真冬の2月を比べると去年と今年で使用量は1㎥減っているのですが、ガス料金は3,444円上がっています。
今年は3月も寒い日は続いたので、使用料、料金ともに爆上がりです。
また、年間使用量と料金の差は、去年が649㎥で77,608円、今年は632㎥で89,311円でこちらも使用料が17㎥(9月の1か月分)減っても年間11,703円増になりました。
電気、ガスを合わせると去年が年間175,562円、今年は年間189,478円で13,916円(約8%)増でした。
消費量が減って8%増ですので、去年と今年の消費量が変わらないとすると10%くらいは上がっているのでしょうね。
毎年10%も上がるとすると、5年後には60%増ということになります。
一戸建てからマンションへの住み替えで電気、ガス代が30%減りました(逆の住み替えだと1.4倍になる)ので、あのまま一戸建てに住んでいたとすると年間約2万円は増えていたのかもしれません。
用途別のエネルギー消費量をシミュレーション
資源エネルギー庁が作成した「世帯当たりの家庭用エネルギー消費に占める割合」によると暖房費が約1/4を占めるようです。
では、我が家の光熱費の割合はどうなのか?どこの用途に光熱費が掛かっているのかを知ることができるサイトがあります。
電力会社から送付される月々の電力使用量やガス使用量のお知らせなどに記載されている月ごとのエネルギー量を入力すると、どの用途にどのくらいエネルギーが使用されているのか計算してくれます。
このシミュレーションで、我が家のエネルギー用途を分解してみました。

上記が計算結果になりますが、分かりやすくするために円フラグを作成してみました。
資源エネルギー庁のものと比べると暖房費は少なめですが、冷房費の割合が多いようです。
ということで、今年の夏は冷房費の削減に取り組む予定です。
エアコンの設定温度を1℃上げると10%ほど消費電力を抑えることができるようですが、私はかなりの暑がりで設定温度を上げることは難儀ですので、毎年南側の窓に設置する遮熱シートをパワーアップしようと思います。
今までは4枚ガラスのうち、網戸に付けられる2枚分だけしか設置してませんでした。
今年は設置場所を工夫して4枚すべてに遮熱シートを設置してみました。
追加した遮熱シートは部屋が暗くなりすぎないよう遮光率を抑えたものにしています。
夏本番はこれからですので、効果は追ってお伝えします。
令和4年3月16日の福島県沖地震の影響で東京でも最大70万戸が停電
令和4年3月16日、福島県沖地震の影響を受けて火力発電所が停止、東京でも最大70万戸が停電しました。
また、3月22日には東京電力・東北電力管内において、電力需給が極めて厳しくなり、政府から節電の協力要請があったことは記憶に新しいと思います。
停電した3月16日の気象データ(練馬観測所)をみると平均気温は13.6℃、最低気温は8.3℃、最高気温は21.1℃と比較的過ごしやすい日でしたが、節電協力のあった3月22日は平均気温が3.5℃、最低気温は0.8℃、最高気温も10.1℃と真冬並みの寒さでしたので、仮に停電したとすると大変な思いをしたでしょうね。
当時は節電のおかげもあり停電を回避することができましたが、今年も気象状況によっては電力の安定供給に必要な予備率が7月はギリギリ、1月・2月においては予備率を確保できない状況です。
※資源エネルギー庁 2022年度の電力需給対策について
断熱性能を上げると節電(省エネ)だけではなく健康、快適になる
夏季は遮光シートやスダレなどで日射遮蔽を、冬季は断熱内窓の設置やハニカムシェードで窓の断熱強化をすることで省エネだけではなく、室内環境も快適になります。
また、断熱性能を高めることはヒートショックの予防、高血圧症やアレルギー症状の改善など健康づくりにもつながります。
遮光シート、断熱内窓やハニカムシェードの設置は、今お住まいの家でもすぐに出来ることですので、ぜひお試しください。
また、これから家を買う、建てる方については、断熱性能にも目を向けて家選びすることをお勧めします。
弊社営業エリアは板橋区・北区・豊島区が中心になりますが、23区内と周辺エリアであればご相談可能です。
断熱性能の高い家を探すなら、富士屋不動産へぜひお問い合わせください。
建売住宅の内覧時に見ておきたいポイントと注意点
富士屋不動産では板橋区・北区・豊島区を中心に不動産情報を豊富に取り扱っております。
板橋区・北区・豊島区で一戸建て、マンションをお探しなら、ぜひご相談下さい。
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