ヒートショックは寒い家が原因?
入浴時に暖かいリビング(血圧は安定した状態)から寒い洗面脱衣室で衣服を脱ぐことで血圧が上昇、熱いお風呂に入ることで血圧が低下する。
寒い家は知らず知らずのうちに血管にダメージを与えている可能性があります。
今すぐ出来ることとして、洗面室に暖房器具を置くなどの対策を行いましょう。
2025年から断熱等性能等級4を義務化
2022年6月に建築物省エネ法の改正案が可決、成立し、2025年から全ての新築建物において断熱等級4の性能が義務化されます。
2022年3月まで断熱等級4は最高等級であったのが3年後には最低等級になりますので、今から家を建てる、買うという方は最低でも断熱等級4の基準を満たした家を買うことをお勧めします。
新築住宅の約1割が等級4未満
国交省の調査によると、300㎡未満の小規模住宅における省エネ基準適合率は年々増加傾向にあります。 平成27年度:51%
平成28年度:60%
平成29年度:62%
平成30年度:73%
令和元年度:87%
直近でも13%の住宅は等級4未満であることが分かります。
上記は注文住宅も含まれており、建売住宅であれば私の肌感覚だと半数以上は等級4未満ではないかと思います。
性能等級の見分け方
不動産会社から頂ける販売チラシに住宅性能評価取得と記載があれば、性能評価書を取り寄せましょう。
住宅性能評価書に断熱性能の等級が記載されています。
2022年10月以降、フラット35sAプラン(省エネ)と記載があれば断熱等級5、フラット35sBプラン(省エネ)と記載があれば断熱等級4若しくは等級5になります。
※10月以降にフラット35sの申請を行った物件になります。
断熱性能等級5以上の性能とは
2022年10月から断熱等級6、7が新たに追加されます。
断熱等級5以上の性能とは、国の断熱基準では手ぬるいため、より高品質な住宅の実現のため発足したHEAT20(ヒートニジュウ)「20年先を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」という団体が発表した断熱基準で、G1、G2、G3の3段階のグレードがあり、G2レベルが等級6、G3レベルが等級7になります。
建売の建物価格分の倍ほど予算が掛かりますが、一条工務店や一部のスーパー工務店では、既にG3レベルの超高断熱な家を建てています。
なお、「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」において、遅くとも2030年(令和12年)までに義務化基準を断熱等級5の水準に引き上げる方針を打ち出しています。
一戸建ては寒いのがフツー、寒いのをガマンするしかないと諦めている方、お住まい探しにおいて、何よりも気にするポイントは価格、立地、間取りだと思いますが、耐震性能や断熱性能など安全、安心、快適に暮らせるかどうかも判断基準の一つに加えてみてください。
タグ一覧