2023年12月23日投稿
家の中で一番寒いと感じるのは脱衣所。
一条工務店が実施した「自宅内で寒暖差がつらい場所はどこですか?」というアンケートでは、1位が脱衣所、2位がトイレ、3位が浴室という結果が出ました。水廻りが北側に配置され、24時間換気が常時稼働していること、そして脱衣所が衣服を脱ぐ場所であることから、寒く感じるのは当然かもしれません。
高断熱・高気密住宅やマンションの中住戸では、部屋間の寒暖差が少ないですが、一般的な建売住宅でも間取りや断熱対策によって、脱衣所の寒さを緩和することが可能です。今回は、寒い脱衣所になりにくい間取りのポイントと、断熱対策についてご紹介します。
リンク付きアコーディオンリスト
タグ一覧
間取りによっては、脱衣所の寒さが緩和できる?
これから紹介する3つの間取りは、すべて1階にLDKと水廻りがある住宅です。脱衣所が家のどこに配置されているかによって、寒暖差を抑えることができるか見ていきましょう。
1⃣水廻りが廊下を挟んでレイアウトされた間取り
玄関ドアや玄関床の断熱性能が低く、玄関付近から室内の熱が逃げやすいため、玄関や廊下が非常に寒くなります。水廻りが北側にあり、リビングとは廊下を挟んでいるため、リビングの暖気が脱衣所やトイレに届かず、寒さを感じやすいです。
2⃣トイレだけが廊下側にレイアウトされた間取り
脱衣所とお風呂はリビングとつながっているため、ドアを開けておくと暖気が洗面脱衣室まで届き、1つ目の間取りよりは暖かくなります。ただし、トイレの出入り口が廊下側にあるため、トイレに行く際は寒い廊下を通る必要があります。
3⃣水廻り全てがリビングとつながった間取り
洗面脱衣室とリビングが引き戸で仕切られているため、扉を開けておけばリビングの暖気が脱衣所まで行き渡りやすくなります。また、トイレも廊下を経由しないため、寒さを感じにくいです。
3階建ての場合の脱衣所の寒さ対策
都心部の3階建て住宅では、2階にリビングが配置されることが多く、1階に車庫、水廻り、洋室があるレイアウトの場合、1階の脱衣所が寒くなりやすいです。
上の間取りの場合、1階洋室にも日が入りませんので暖房を入れるしか室内を暖める手段がありません。
敷地に少しゆとりがある場合、2階にLDKと水廻りのある物件もでてきます。
2階にLDKと水廻りがある間取りでは、1階の寒さを防ぐことができ、脱衣所も暖かく保つことができます。水廻りがリビングとつながっており、床下が1階の室内になる分だけ熱が逃げにくく1階にある脱衣所より暖かくなります。
床下の断熱欠損が寒さの原因に?
1階の脱衣所が寒いもう一つの理由は、断熱欠損が考えられます。
洗濯パンや洗面台の配管周りに断熱材が不足している場合、床下の冷気が室内に侵入し、1階全体が寒くなる原因となります。この状況で24時間換気やキッチンなどの換気扇を回していると、床下の冷気が配管廻りのすき間から室内に入ってきてしまうため、1階が寒い原因にもなります。
▼この記事も読まれています▼
結論
脱衣所が寒い原因は、間取りや断熱材の不足によることが多いです。これから家を購入する際は、寒さを感じにくい間取りや断熱対策を確認することが重要です。富士屋不動産では、寒さに強い住宅選びのご相談を受け付けています。ぜひ、お問い合わせください。
お名前とメールアドレスだけでお問い合わせできます。