2019年10月14日投稿
2020年 6月19日更新
2024年11月3 日更新
板橋区で新築一戸建てを買うなら知っておきたい!①外壁について
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数十年前の建売住宅はモルタルに吹付塗装を施した外壁やタイル貼りなどの湿式工法が多くありましたが、最近の建売住宅でサイディングというボードを貼るタイプの外壁が一般的になっています。
私が設計業務を行っていた二十数年前は吹付やタイル貼りの物件ばかりで、サイディング工法を採用している物件は、都内では少なく郊外の物件に使用されていたイメージです。
しかし、十数年前よりデザイン豊富で、オシャレなラインナップが増えたこと、施工性やメンテナンス性の高さなどの理由から都心部の建売住宅でもサイディング工法を採用した住宅が多くなりました。
サイディングも窯業系・金属系・木質系などがあり、昨今よく使われている窯業系もボードの厚さの違いで高級感のあるものや光触媒でコーティングあるいは雨水で汚れを落とす親水コーティングされたものまで種類が豊富になっています。
現在のサイディングの厚みは最低14㎜のものになりますが、14㎜は釘留め、16㎜以上のものは専用の金具で留めているのが一般的です。当然、厚みのあるサイディング、親水コーティングや光触媒コーティングされた外壁材の方が値段は上がります。
専用の金物で引っ掛けながらサイディングを貼っていきます。
メンテナンスや色落ちなどを考慮すると光触媒が施されている外壁材がオススメですが、外壁のデザイン性より耐震性を重視する売主、工務店もありますので、お客様がどの点を重視して物件を選ぶかによるかもしれませんね。
尚、14㎜か16㎜かは釘留めか専用金具かである程度判断ができますが、親水コーティング、光触媒コーティングは見た目だけでは分かりませんので、仲介不動産会社や売主へ確認してみて下さい。
必ずしも16㎜以上の厚みやコーティングされたものでないとオススメしないということではありませんが、釘留めの場合、数年後にひび割れや釘頭の劣化により見た目が悪くなったり、ひび割れから雨が浸入し雨漏りのリスクが高まります。また、塗装などメンテナンスが必要になる時期が早くなることもあります。
新築時には目立たない釘の痕ですが、よく見るとサイディングが凹んでいることが分かります。この凹みは数年すると結構目立ってきます。
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サイディングパネルの継ぎ目が目立ちにくい四方合いじゃくりというものもあります。こちらはシーリング目地が入らないため、一体感のある壁面を演出できること、シーリングの劣化がなくメンテナンス性に優れています。
メンテナンス性を考えるとオススメの商品ですが、価格が上がることもあり建売住宅では殆ど取り扱いはしていないのですが、稀に見かけることがあります。
過去にご契約した新築一戸建てで、四方あいじゃくり、サイディングプレカットを採用した物件がありました。
コーナー(かど)部分は通常のシーリング仕様でしたが、正面の一部には四方合いじゃくり工法を採用しておりました。
稀にモルタル吹き付け工法の採用も
以前は主流であったモルタル吹き付けを採用している建売住宅も、稀にですが、見ることがあります。
道路面のみ吹付でその他はサイディングを張っている物件もあります。
モルタル吹付工法も通気層を確保し、壁内の結露防止や雨水対策を行っている物件もあります。上の物件は防水紙の上に通気胴縁を打ったものです。
通気胴縁の上に通気ラスというモルタル下地材を貼ったうえでモルタル左官工事に入ります。
モルタルを塗った写真です。モルタル吹付工法は手間が掛かりますので、見かけることは少ないですが、一部こだわりのある分譲会社さんで採用しております。
モルタル吹付で通気層を取っていない家がありますので、このあたりも注意してみるといいと思います。
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各売主により外壁材などのデザインにコストを掛ける会社、耐震性能や省エネ性能にコストを掛ける会社など様々ですので、その特徴を把握してお客様のお住まい選びにおいてどのポイントを重視されるかの選定が大切だと考えます。先ずはお客様のお住まい探しにおいての優先順位を決めましょう。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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