左右隣の住戸に挟まれている『中住戸』より、窓がたくさん付いて開放感もあるし、バルコニーが2面あったら更に盛り上がっちゃう『角住戸』ですが、今日は『角住戸』のメリット・デメリットを上げてみようと思います。
部屋割は消していますが、上にある間取りのマンション、東・北・西向きの3か所に窓のある三方角の住戸になります。
中住戸と比べて窓の数が多くなるためお部屋が明るくなること、共用廊下に面した窓が少ない場合が多いので、プライバシーを守りやすくなります。
2面バルコニーのある角住戸であれば更に開放感が増しますね。
上にある間取りの住戸は、共用廊下に面した窓が1つもないので、年中カーテン開けっ放しに出来て開放感があってプライバシーも守れそうです。
また、隣住戸と接する壁の面積が少なり、生活音が気になりにくくなります。
角住戸のデメリット
①窓が多い=熱が多く逃げる(夏は多く入る)為、冬は寒く、夏は暑くなりやすくなります。
また、築年数が経ったマンションであればあるほど、窓や外壁面に入っている断熱材の性能が悪い(築20年以上だと、断熱材が入っていない可能性もあります)為、光熱費が高くなりやすいです。
②窓や壁が結露しやすくなる。
窓や壁の断熱性能が悪いと、結露がしやすくなります。
結露というと一般的には”窓”というイメージですが、北向きの部屋や断熱材が入っていないマンションだと壁にも結露が生じる可能性が高くなります。
リフォーム済みで一見キレイに仕上がっている物件でもよくみると、窓ガラスのゴムパッキンにカビが生えていることがあります。 こちらはリフォーム前の室内ですが、壁面にびっしりカビが生えていました。
この状態で表面だけリフォームしても、またすぐにカビが生えてしまうと考えます。
”リフォーム済み”、”リノベーション済み”と記載されているマンションでも、上下水ガスの配管は入れ替えても、断熱リフォームまで行っているケースはレアですので、気になる物件があれば窓のゴムパッキン確認するといいかも。
キレイに見えてもパッキン部分を新たにコーキングしている場合は、カビが生えていた可能性が高いです。
とはいえ、アルミシングルガラスの窓で結露しない方が珍しいので、窓の結露は二重窓の設置やハニカムスクリーンで対応するしかありません。
外壁面の断熱材有無については、マンション新築時の竣工図などを確認したり、エアコンのスリーブキャップを開けて確認する方法もあります。
※マンションの竣工図を見るには手続きが必要ですので、具体的に検討ができそうな物件で依頼するといいでしょう。
今日はこんなところで。
では、また。