昨日放送されたNHKスペシャル「MEGAQUAKE」では、軟弱地盤による地震の影響度合いについて詳しく解説していました。放送の影響で、当社の「揺れやすさマップ(地盤増幅率)について」の閲覧数も急増してました。このマップは、板橋区内の各エリアで地盤がどの程度揺れやすいかを視覚的に示しており、板橋区で新しく家探しをされている方々にとって非常に有用なツールとなっていますので、ぜひご活用いただければと思います。
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軟弱地盤は、地震時に特に大きなリスクを伴います。番組では、軟弱地盤が地震の揺れを大幅に増幅させるリスクについて取り上げていました。軟弱地盤は、プリンのように柔らかく、揺れが伝わりやすい特性を持っています。一方で、硬い地盤は羊羹のようにしっかりしており、揺れを抑える効果があります。
※日経クロステック 「検証 能登半島地震」より転載
事例として、多くの方がご存じであろう輪島市で倒壊した7階建てのビルが紹介されました。このビルは、軟弱地盤の上に建てられており、地震によって杭基礎が破壊された結果、倒壊に至ったと考えられています。さらに、輪島市内の鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物101棟のうち、約4分の1が傾いており、そのほとんどが軟弱地盤に建てられていたという報告がありました。
その他、2000年代に建てられた鉄筋コンクリートの建物も軟弱地盤の上に建てられていたため、地震によって傾いているという事例も明らかになりました。この事例は、軟弱地盤の上に建つ建物が地震に対してどれほど弱いかを知る機会になりました。
1981年に導入された新耐震基準は、震度6強以上の地震でも倒壊しないように設計されていますが、杭基礎に関する基準は含まれていないそうで、杭基礎の明確な基準が定められたのは2001年からであり、しかも高さが60m未満の建物(おおよそ20階建て)については震度5強程度を想定しているとのことです。
軟弱地盤に建てられた2000年代の鉄筋コンクリート建物が傾いている事例があることからも、現行の基準には限界があることが分かります。
私はこの番組を視聴するまで、新耐震基準に基づいて建てられたマンションであれば、大きな地震が来ても安心だと思っていました。しかし、今回のNHKスペシャル「MEGAQUAKE」を見て、軟弱地盤が持つリスクについて改めて考えさせられました。これらの情報を考慮すると、マンションであっても、できる限り羊羹のような硬い地盤にある物件を選ぶことが非常に重要だということが分かりました。
弊社としても、板橋区内で家探しを検討されているお客様には、特に武蔵野台地側の高台に位置する物件を強くお勧めしたいと思います。この地域は硬い地盤が多くあり、地震時の揺れを効果的に抑えることができるため、より安心して暮らせる立地もあります。
少なくとも弊社へ家探しを依頼されるお客様には、地震による被害から安全に守られることを心から願っています。そのため、地盤の揺れやすさをしっかりと把握し、安心して住める物件を選んでいただけるよう、全力でサポートいたします。板橋区で安全かつ安心できる住まいを見つけるために、ぜひ当社の「揺れやすさマップ(地盤増幅率)」をご活用ください。このマップを参考にして、理想の住まいを見つける際の一助としていただければ幸いです。
ご家族の安全を守るためにも、地盤の揺れやすさを考慮した物件選びがこれからの家探しには欠かせないポイントとなるでしょう。私たちは、お客様が安心して暮らせる家を見つけるためのお手伝いを全力で行います。
NHKの受信料をお支払いされている方はこちらからご視聴いただけます。(9月8日21時49分まで)
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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