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土地面積13坪などの狭小地では、間取りを工夫するのが大変です。私が勤めていた会社は、土地40㎡ほどの狭小住宅を得意としていたため、設計スタッフとともによく間取りを考えていました。
さて、下記の間取図は、1階に車庫スペース、水回りと寝室という、よくあるパターンの間取りです。しかし、よく見ると脱衣室の扉が内開きになっており、手洗いのたびに扉を閉めなければ洗面台が使えない状態になっています。バスマットも扉を開けるとグチャグチャになってしまいます。使い勝手を考えると、できれば外開きにした方がいい気がします。
外開きにすると、こんな感じになります。
外開きにすると脱衣所とトイレの扉が重なり、図面上ではごちゃごちゃして見えます。そのため、「図面上きれいな間取り」にするために内開きにしているのかもしれません。
これだったら、脱衣所は少し狭くなりますが、扉の位置を変えた方がいい気がします。
なぜ分譲会社がこのような間取りにしたかというと、「図面上きれいな間取り」、「数字上広い部屋」の方が購入検討者に響くからだと思います。
住まいの不満で、収納が足りないことは上位にくると思いますが、分譲会社も少し部屋の広さを削って収納を増やした方が使い勝手がいいの分かっているんです。でも、図面上の広さを減らすと、売れなくなるかもしれないから部屋の広さは狭くしないんです。
建売住宅のチラシをみるとき、みなさん先ずは各部屋の〇帖という数字を見ますよね?今住んでいる部屋よりも狭いという印象を受ければ、見学しなくていいかと思いませんか?
上記の間取りについても、部屋の扉の右側のスペースに収納を設ける案も考えられますが、収納を増やすとお部屋の数字上の広さが減るので、あえて収納を作っていないのかもしれません。
部屋数や部屋の帖数だけで家選びしていると、「収納が少ない!」という不満は解消しないかもしれません。中古住宅の案内をしていると「階段が収納」になっている家もあったりします。
▼併せて読んでほしい記事▼
クローゼットが少ないから、ホームセンターで収納棚を買えばいいかという方法はおススメしません。地震時に収納棚が倒れてくる危険があるからです。
部屋の使い勝手は数字だけでは判断できないこともあります。窓や収納、コンセントの位置であったり、実際に見学しないとわからないこともあります。見学して「おっ!いいじゃん!」という家もあれば、「ガッカリだな」と感じる家もあるので、できるだけ多くの物件を実際に見て”目を養う”ことをおススメします。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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