2023年 6月 9日投稿
2024年11月24日更新
「窓が多い≠明るい、風通しが良い」ですよ!!
家を購入する際、多くの人が「明るさ」や「風通し」を重視しますよね。そのため、建売住宅ではたくさんの窓が設置されていることが多いです。しかし、この「窓の多さ」が本当に快適な暮らしをもたらすのか?今回は、窓の数や配置について解説します。
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窓が多すぎる建売住宅の問題点
建売住宅では、窓が過剰に多いことがあります。その理由は、販売する側も購入者側も「窓が多い=明るい、風通しが良い」というイメージがあるからだと思います。確かに、窓が多い家は一見して明るそうで開放感がありそうに思いますが、実際には以下のような問題が生じます。
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1.断熱性の低下
窓は壁と比べて熱を通しやすい部分です。窓が多いと夏は熱が入りやすく、冬は暖気が逃げやすくなり、冷暖房の効率が下がる原因になります。
特に、建売住宅でよく使われるアルミ樹脂複合窓は、断熱性能が高くはないため注意が必要です。
窓を開けても隣地の壁しか見えず、直射日光も期待できない場所に窓が2か所あると、室内が寒くなる原因になりがちです。
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2.家具の配置が難しい
窓が多いことで、壁が少なくなり、ソファやテレビ、本棚などの家具をどこに置けばいいか悩むことがあります。結果的に、部屋全体の使い勝手が悪くなる可能性もあります。
イラストの家は、東南角地で東・南側に窓を設けているので、実際に陽当たりがよく明るい室内でしたが、ソファとかテレビどこに置くの?という疑問がでてきます。
この家の場合であれば、南側は小さな窓ではなく大きな窓を設けて、東側の掃き出し窓をなくした方が、室内に陽も多く入り冬場でも日中であればポカポカで、家具のレイアウトもしやすくなって生活しやすくなると思うのですが如何ですかね。
3.シャッターが閉めっ放しだと、陽当たり、風通しもない
1階の窓を常にシャッターを閉めている家も多く見かけます。
1階の窓は防犯を考えてシャッターを閉めているのだと思われますが、これであれば壁にした方が断熱性も上がるので、壁にしてしまったほうが思うんですよね。
建築家が提案する窓配置の工夫
建築家が設計した高性能住宅を見学した際、驚いたことがあります。それは、家全体の窓数が少ないのにもかかわらず、とても開放感を感じたことです。
たとえば、リビングの南側には冬場の太陽光を最大限取り入れるために大きな窓を設置(最上部のイラスト)し、西側や東側など直射日光や隣家との距離が近い面には窓を設けない工夫がされていました。
また、寝室や子ども部屋には、南側に1か所だけ窓がある場合が多く、それが断熱性や家具の配置の自由度を高めているのです。これが「必要な場所に必要なだけ窓を配置する」という考え方です。
窓の配置で居住性を向上させるポイント
1. 南側に大きな窓を設ける 冬場の日射熱を活用し、暖房効率を高めるため、南側には大きな窓を設けるのがおすすめです。日射取得により、明るさだけでなく暖かさも得られます。
2. 不要な窓を削減
隣地が近い場所や北・西側など、熱や視線の問題が発生する場所には窓を設置しないことを検討しましょう。壁にすることで断熱性能が上がり、省エネにもつながります。
3. 家具配置を考えた窓位置
窓を部屋の端に寄せることで、壁面を有効活用できるため、家具の配置がしやすくなります。
建売住宅を選ぶ際に注意したいこと
これから家探しをする方には、「窓が多い=快適」と思い込まないことを強くおすすめします。
見た目だけでなく、家全体の性能や窓配置の意図を理解することで、より快適で満足度の高い住まいを手に入れることができます。
ぜひ、建売住宅を見る際には、窓の配置が本当に生活に適しているかをチェックしてみてくださいね。
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