中古一戸建ての屋根には気をつけろ
久しぶりに中古一戸建て購入時に気を付けたいポイントをお伝えします。現在の建売住宅でも多く使われているスレート屋根ですが、10年~15年に一度、塗装などのメンテナンスが必要になります。
中古一戸建ての購入を検討する場合は、屋根や外壁のメンテナンス履歴があるか確認することをオススメします。築15年を超える住宅だと入居後すぐに屋根、外壁のメンテナンスが発生する可能性がありますので、その分の予算を確保しておく必要があるでしょう。
更に、スレート屋根の製造年も注意しておきたいポイントです。
2000年前後の無石綿スレート屋根材は要注意

例えば、1996年~2008年に製造されていた”パミール”という屋根材が葺かれている家だった場合、この屋根材は塗装ができず葺き替えかカバー工法で上から新しい屋根をかぶせるしかありませんので、かなりの費用負担が発生します。
その他、同時期に製造されていた”コロニアルNEO”も同様に塗装ができません。
購入を検討している家の屋根材が、問題のある”屋根材”なのかは、図面ではなく現物を見て判断する、専門家に見てもらうしかありません。
屋根の大きさにもよるでしょうが、屋根の葺き替えとなると200万円くらいは掛かると思います。また、リフォーム済みでも2008年までの住宅であれば、屋根材は確認しておくことをオススメします。
安いと思って買った中古住宅、実は爆弾を抱えていたなんてことがないようにしたいですよね。
いつも伝えていることですが、不動産営業スタッフは建物に興味がない方が多く、建築の勉強をされている方も少ないでしょう。もっといえば中古住宅においては、入居後に建物の不具合が見つかっても基本的には買主の負担になります。
購入後に後悔しないよう「建物状況調査」や「インスペクション」を入れるなど自己防衛するしかありません。
不動産営業スタッフが”いい人”だとしても、紹介する家が”いい家”とは限りませんので気をつけてください。
今日はこのへんで。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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