法人名義で家を買うメリットとデメリット
家探しをされているお客様(法人の代表者様)から「節税のために住宅購入を法人名義で考えている」と連絡がありました。
私からは、「法人名義での購入もメリット、デメリットあるので、しっかりお調べになってから判断された方がいいですよ」とアドバイスさせていただきましたが、せっかくなのでこのブログをお読みいただいた方にもメリット、デメリットをご紹介させていただきます。
1⃣節税効果
法人名義で自宅を買った際のメリットは何と言っても節税効果が高いということでしょう。
購入時の諸費用だけではなく、毎年かかる固定資産税、火災保険料、修繕費や利息なども経費として計上できるため、法人税の軽減効果が見込めます。
また、自宅売却の際に売却益(損)が発生した場合、本業が赤字(黒字)と通算できるため、業績状況に応じた節税効果が見込めます。
※業績状況により、メリットにもデメリットにもなりますね。
2⃣資産管理の一元化
法人の資産として不動産を所有することで、資産管理が一元化され、管理が容易になる場合があります。
法人名義で自宅を買うデメリット
1⃣住宅ローンが組めない
住宅ローンを組むことはできませんので、全額自己資金で購入するか、ローンを組みたい場合は契約前に金融機関へ融資の相談をされることをオススメします。
購入者が一般消費者であれば、ローンが否決されると契約は白紙になりますが、法人名義の場合はローン条項を認めてくれないケースもあります。
また、金融機関にもよりますが、住宅ローンと違い融資期間が短くなるケースもありますので注意してください。
2⃣保険料が割高
団体信用生命保険への加入を検討している場合は、保険料が別途必要になり、保険料も住宅ローンと比べると割高になる可能性があります。
3⃣税制優遇の適用外
一般個人が自宅を売却した際に利益がでれば3,000万円の特別控除や保有期間により軽減税率の適用を受けることができますが、法人の場合には適用されません。
4⃣売却時の契約不適合責任
最後に、ネットではあまり記載されていないところで、特に注意してほしい点は、売主が法人(宅建業者ではない事業者)で、買主が消費者の場合、不動産売買において契約不適合責任を免責にすると、消費者契約法により無効となる場合があります。
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まとめ
法人名義で自宅を購入する際には、節税効果や資産管理のメリットがありますが、住宅ローンが組めないことや税制優遇の適用外となるデメリットもあります。
法人の代表者様には、事前にしっかりと情報を収集し、専門家に相談することをおすすめします。特に、融資の可否や契約内容の確認、保険料の見積もりなど、購入前に慎重に検討することが重要です。
具体的なアドバイスやご相談が必要な場合は、富士屋不動産までお気軽にお問い合わせください。
今日のところはこの辺で。
では、また次回のブログでお会いしましょう。