今回は「公道」と「私道」の違いを、マンホールで見分けるポイントについてご紹介します。
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マンホールの表記
公道の場合
マンホールには「東京下水道」や「市町村名+下水道」「都道府県名+下水道」といった表記が入っている場合が多いです。デザインも統一感があり、しっかりとした鉄製であることが多いです。極めてまれに「私道」でも公共下水道が敷設されていることがあり、「東京下水道」と記載されたマンホールが設置されていることもあります。
私道の場合
一方、私道にあるマンホールはコンクリート製で、管理者の名前やロゴなどの表記が入っていないことが多いです。
私道の場合の注意ポイント
建売住宅の場合は、売主(業者)が私道所有者から通行や掘削に関する承諾書を取得しているケースが多いです。一方で、売主が個人の売地の場合には、こうした私道の承諾書が取得されていないこともあります。特に土地を探している方は、この点に十分注意してください。
販売図面に「公道」と記載されていても、実際には私道である場合があります。もちろん、現地確認に先立ち、公図や謄本で状況を確認できれば理想的ですが、客付けの仲介業者が契約前にそれらをチェックするケースは多くありません。そのため、現地を訪れる際にはマンホールの形状などをよく確認しておくといいでしょう。
マイホームを考えている方にとって、道路の種別を把握するのはとても大切です。公道か私道かによって、修繕や維持管理の負担などが変わることもあります。ただし、マンホールの形状や材質だけで確実に公道・私道を判定できるわけではありません。あくまでも目安のひとつと考えてください。
私道には複数の所有者がいるケースもあるため、トラブルが起こりやすい面も持ち合わせています。道路の修繕費を誰がどのように負担するのか、通行権や掘削権をめぐるトラブル、近隣住民との合意形成
といった問題が発生する可能性があります。
購入前に所有権や管理方法、道路協定や覚書の有無などをしっかりと確認しておきましょう。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
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