建売住宅の販売チラシでは、LDKや寝室に家具のレイアウトが書かれている物件をよく見かけます。
今回は、3階建ての建売住宅でよく見かける、建物の間口が約3.6mの物件の家具のレイアウトについて考えてみました。
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一般的なLDKの家具レイアウト
下のLDKでは、リビングの壁端にソファとテレビがレイアウトされています。分譲会社によっては、もっと大きいソファが描かれている場合もありますが、いまだに「家族みんなでテレビを視るのが家族団らん」だと考えているのでしょうか。
家具を配置すると見栄えがよくなるため、「とりあえず家具を配置しました」といったざっくりしたレイアウトになっていることが多いです。ひどいものでは、家具のサイズ感が合っていないこともあるため、実際の広さをイメージする際には注意が必要です。
ちなみに、今回のLDKは17.5帖あります。この間取りで実際の生活シーンを想定し、人物のイラストを加えてみました。
一般的なLDKの使い方
・お父さんはソファでテレビを見ている。
→このレイアウトは、大型テレビを置きたい方に向いています。
→ただし、ソファとテレビの距離が遠いため、実際にはソファの前に座ることも考えられます。
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・子供たちはビーズソファを敷いてゲームをしたり、遊んでいる。
→子供たちが遊ぶスペースは3帖強あり、スペース的には問題ありません。
→小さいうちは子供も親も自分の視界に入る範囲内で遊ぶ方が安心ですが、小学校に上がるような年齢になると、子供でも他人(親)からスマホの画面が見えない”死角”を求めるようになると思いませんか?自分は子供だったとしても、リビングの真ん中で遊ぶより、自室のほうが居心地はよさそうに思えます。
家族がLDKにいながら、それぞれの居場所を作るレイアウト
そこで、家族の気配を感じながらもプライバシーを確保できる家具レイアウトを考えてみました。
・お父さんはソファでテレビを見ているのは変わりません。
→レイアウトフリーのテレビを置いて、ソファとの距離を短くしました。
→ソファとの距離を短くすると、テレビの裏側にスペースが生まれます。
→その空いたスペースにロールスクリーンを設置し、間仕切りを作ることで”こもりスペース”が確保できます。
→テレビを置かずにプロジェクターを使って、ロールスクリーンへ映してもいいかもしれません。
・子供は間仕切りされた”こもりスペース”でゲームをする。
→家族の存在や気配は感じるけど、視線は切れているのでリラックスしてゲームを楽しむことができそうです。
→結果として、子供部屋にこもる必要が減りそうです。
現代の家族の過ごし方に合ったリビングの在り方
昔はテレビしか娯楽がなかったため、家族みんなで居間に集まり、同じテレビ番組を視聴するのが当たり前でした。しかし、今ではリビングに集まっても、幼児期はともかく家族全員が同じテレビを視ることはほとんどないと思います。
リビングにいても、それぞれがスマホを見たり、ゲームをしたり、タブレットで動画を視たりと、個々の時間を楽しむことが一般的です。そのため、リビングで過ごす時間をより快適にするには、個々の居場所を確保することが重要だと思います。
家族の気配は感じつつ、視線が遮られることで、子供部屋にこもる必要がなくなるかもしれません。普通の建売住宅でも、家具の配置を工夫することで、自分だけの“こもれるスペース”を作ることができます。
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