体感温度は【(室温+周囲の壁・床・天井の表面温度)÷2】ですので、床暖房とエアコン暖房使用時の各表面温度をサーモ写真で撮影し、体感温度を比べてみます。
床暖房使用時の表面温度
温水式床暖房使用時のリビング表面温度になりますが、床は25℃、カーテン18℃~21℃、天井付近も21℃と全体的に暖まっており、特に床がポカポカしていています。
床暖房が敷設されていないキッチンのサーモ写真です。
リビングとつながるお部屋の表面温度になります。
エアコン暖房使用時の表面温度
つづいて、エアコン暖房時の各室の表面温度を見て頂きます。先ずはリビングからになります。
エアコン暖房は床暖房と比べて床の温度が約4℃も低い為、素足で足をついているとヒヤッとします。
今後もエアコンで暖房するであれば、スリッパもしくはラグマットを引く必要がありそうです。
ただ我が家の場合、基本的にソファでゴロッとしていることが多いので、床の温度が低くてもあまり気にはなりません。
キッチンとリビングにつながる部屋の温度は、床暖房時とほぼ変わらないものになっています。
床暖房のない場所のフローリングは冷たく感じるので、どちらにしてもスリッパの着用が必須になります。
ラグマットを敷くと、足元から熱が逃げにくい。
最後に、床の素材別にどのくらい熱が奪われているのかの検証です。
左足(写真上側)はフローリング、右足(写真下側)はラグマットの上に約2分間足を乗せた後、床にどれだけ熱が移ったのかをサーモ写真で撮影したものです。
フローリングもラグマットも、足を乗せていない箇所の表面温度は20.4℃で一緒ですが、足を乗せていたポイント①フローリングの表面温度は24.4℃、ポイント②のラグマットの表面温度は22.9℃と約1.5℃の差がありました。
フローリングだけの方が1.5℃だけ余計に熱が奪われているので、ラグマットと比べて床が冷たく感じるということになります。
いずれにしても、全ての床にラグマットを敷いたり、床暖房を敷設されているケースは少ないので、フローリング仕上げであればスリッパを履く必要はありそうです。
これから注文住宅で家を建てるのであれば、杉やヒノキなど針葉樹の無垢フローリングがお勧めですよ。
私が学生時代に過ごした寮では、ヒノキフローリングの部屋とラワンフローリングの部屋がありましたが、ヒノキフローリングの方が温かみがありました。
無垢フローリングはお手入れが必要という点で、デメリットに感じる方もおられるかもしれませんので、採用の際は気を付けてください。
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