断熱等級5が当たり前の時代に!注意したい結露トラブル
最近の建売住宅では、「断熱等級5」や「6」といった高断熱仕様の物件が増えてきました。
2025年4月から「断熱等級4」が義務化され、さらに2030年には「断熱等級5」が義務化予定です。建売住宅でも断熱性能が高い家があたりまえな時代がやってきます。
でも、先日受講した「住まい環境プランニング」の古川さんのセミナーで、ちょっと気になる話がありました。
タイトルはズバリ、「省エネ適合義務化の落とし穴」。
⚠️ 断熱等級が高くても「安心」とは限りません
断熱性能の数値が高くても、通気・防湿・気密の施工が雑だと、壁の中で結露が起こるリスクがあります。この壁内結露は放置すると、柱や屋根の下地材を腐らせる原因になります。
断熱性能が高くても"安心"とは限らない!?
古川さんは『日経アーキテクチュア』での連載「なぜ結露? 高断熱住宅の死角」でも詳しく解説されています。
図面どおりに断熱材を入れても、通気・防湿・気密の施工が雑だと、壁の中で結露が起こるリスクがあります。しかもこの結露、放っておくと壁の中の柱や屋根の下地材を腐らせてしまう原因にもなります。
修繕費用3,000万円という衝撃
家を建てる人・売る人・買う人が性能の中身に目を向けている方が少ないのが現状です。
3,000万円超
壁内結露による修繕費用(実例)
上記記事の高断熱住宅では、壁内結露の修繕にこれだけかかりました。
そのケースではたまたま施工会社が全額負担してくれましたが、多くの会社は「結露は住み方の問題ですね」と言って修繕してくれないと思います。
山本のコメント
断熱等級の数値が高い家であっても、施工の精度が伴っていなければ意味がありません。数値だけで判断せず、「どう施工されているか」を確認することが、将来の大きなリスクを避ける唯一の方法です。
購入前にできる"ちょっとした確認"が未来を守る!
建売住宅でも、以下のポイントを事前にチェックしておくだけで、将来のメンテナンス費用やトラブルをぐっと減らせます。
壁の通気層の入口と出口がしっかり確保されているか。図面だけではなく、現地で確認しましょう。通気が機能しないと、湿気が壁内にこもり結露の原因になります。
防湿シートがしっかり施工されているか、気密テープで隙間なく処理されているか。工事途中に見学できる機会があれば、ぜひ確認しておきたいポイントです。
まとめ
「これからは、断熱等級5の家が珍しくない時代になります。
でも本当に大切なのは、「断熱等級の数字」だけでなく、その性能を活かす施工がされているかどうかです。
「高断熱だから安心」ではなく、「高断熱+通気+防湿+気密」まで見てこそ安心です。
せっかくのマイホーム、見えないところにも手をかけて、長く快適に住める家を選んでいただきたいと思います。ぜひ、物件選びの参考にしてみてください!