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最近の建売住宅では、「断熱等級5」や「6」といった“高断熱仕様”の物件が増えてきました。
今年の4月から「断熱等級4」が義務化され、さらに2030年には「断熱等級5」が義務化予定ということもあり、“建売住宅でも断熱性能が高い家があたりまえ”な時代がやってきそうです。
でも、先日受講した「住まい環境プランニング」の古川さんのセミナーで、ちょっと気になる話がありました。
タイトルはズバリ、「省エネ適合義務化の落とし穴」。
断熱性能が高くても“安心”とは限らない!?
古川さんは『日経アーキテクチュア』での連載「なぜ結露? 高断熱住宅の死角」でも詳しく解説されています。
図面どおり断熱材を入れても、通気・防湿・気密の施工が雑だと、壁の中で“結露”が起こるリスクがあるんです。しかもこの結露、放っておくと壁の中の柱や屋根の下地材を腐らせてしまう原因にもなります。
修繕費用3,000万円という衝撃
残念ながら、家を建てる人・売る人・買う人が“性能の中身”に目を向けてる方が少ないのが現状です。
上の記事にあった高断熱住宅では、壁内結露の修繕に3000万円以上かかったそうです。
たまたまそのときは施工会社が全額負担してくれたそうですが、多くの会社は「結露は住み方の問題ですね」と言って修繕してくれないと思います。
購入前にできる“ちょっとした確認”が未来を守る!
たとえ建売住宅でも、以下のようなポイントを事前にチェックしておくだけで、将来のメンテナンス費用やトラブルをぐっと減らせます。
1.通気層の入口・出口の確認
壁の通気層の入口と出口をしっかり確保されているか。図面だけではなく、現地で確認を。
2.防湿シートや気密処理
防湿シートがしっかり施工されているか、工事途中に見学する必要があります。
まとめ
せっかくのマイホーム、見えないところにも手をかけて、長く快適に住める家を選んでいただきたいなと思います。
「高断熱=安心」は間違いではありませんが、施工がしっかりしているかどうかがとっても大事。
ぜひ、物件選びの参考にしてみてください!
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