土地価格が上がり過ぎて注文住宅は高くて買えない!予算的に建売住宅で充分と思っている方も多いのではないでしょうか。注文住宅といえど性能や耐久性はまちまちですが、今回は高気密高断熱住宅と建売住宅との大きな違いを書きました。特に完成すると見えなくなるサッシの納まりの違いや気密性、通気層に焦点を当てて詳しく解説してます。住宅選びの参考にしてみてください。
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左側(スマホだと上)が高性能住宅の”樹脂サッシ”、右側(スマホだと下)が建売住宅でよく使われている”アルミ樹脂複合サッシ”になります。高性能住宅の場合、サッシの種類がより断熱性の高い”樹脂サッシ”になっていますが、それ以外にも室内の熱が入ってきにくくなるように、ひと手間を掛けています。
赤枠部分を拡大してみると、違いがよく分かります。
高性能住宅の場合、サッシの枠(赤枠部分)のすき間部分にも断熱材を施していて、室内に熱が入りにくい処理を行っていますが、建売住宅の場合は空洞のまま仕上がりますので、外気が室内に伝わりやすくなりこと、結露が発生するリスクが高まります。
また、”樹脂サッシ”と”アルミ(樹脂複合)サッシ”の見分け方ですが、円で囲った部分が斜めになっていると”樹脂サッシ”、直角で納まっていると”アルミ(樹脂複合)サッシ”になります。
高性能住宅と建売住宅の大きな違いは”気密”にあります。”気密性”の高い住宅は床や壁などのすき間を専用のテープで止めることにより、床下からの外気の侵入を防いでくれます。
高性能住宅においては、柱、床合板や配管部分のつなぎ目をテープで塞ぎますが、建売住宅ではすき間が空いたまま壁を立てたりフローリングを貼りますので、コンセント、ダウンライトや分電盤などからすき間風がビュービューと入ってくるんですよ。気密性の低い家は24時間換気も計画的に行われていません。
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壁と屋根の通気層の違い
最近の建売住宅においても外壁通気構法が採用されていますが、屋根の形、特に破風無しの屋根は入口があっても出口が塞がれていることが多いんです。出口が塞がれていると室内から出た水蒸気が排出されにくくなり、壁内結露や外壁の劣化につながり耐久性が著しく劣ります。
耐久性を考えて建てられた住宅では、通気層が外壁から屋根頂部まで一気通貫でつながっていますが、建売住宅では外壁に通気層が設けられていても屋根部分で止まっていることも多いんです。とくに切妻屋根、片流れ屋根の家は要注意です。
※通気層が止まっていても、建築基準法上は問題ありません。
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今回、ご紹介したもの全て完成すると見えなくなる部分です。毎度お伝えしておりますが、豪華なキッチンやお風呂が設置された家より長く快適に住める家を買う、建てることをお勧めしております。
また、断熱性や気密性は暮らしの快適性、通気層の確保は長期的な耐久性に大きく影響します。富士屋不動産ではライフサイクルコストを重視した家探しをご提案しております。どうぞお気軽にご相談ください。
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