一部の建売住宅では、気密性を向上させやすく、施工が比較的簡単な発泡ウレタンを使用した物件があります。現場発泡ウレタンは専門業者が施工し、スプレー状に吹き付けるため、気密性を高めやすく、断熱性能の欠損が起きにくいというメリットがあります。
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さて、今回は発泡ウレタンを断熱材として使用された家の注意点についてお話ししようと思います。
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現場発泡ウレタンの注意点
1⃣建売住宅やローコスト住宅でよく使われている高発砲タイプのものは、透湿抵抗が低いというデメリットがあります。ここでは詳しく説明しませんので、気になる方はご案内時にでもお伝えさせていただきます。
2⃣今回のメインテーマになりますが、気密性が高い住宅でキッチンのレンジフードを使用すると、トイレの換気扇が逆流するかもしれないというお話です。
本来汚れた空気を換気扇で排気しなければいけないのに、キッチンの換気扇をつけるとトイレの匂いが逆流してくるので注意が必要です。これは、トイレの換気扇がパワーの弱いプロペラタイプを採用しているケースで多く見かけます。
トイレ換気扇の逆流問題
高気密住宅では、換気効率が高まる一方で、換気システムの設計が不十分だと逆流の問題が発生することがあります。。
キッチン換気扇の使用時
レンジフードを強運転で使用すると、トイレの空気が室内に逆流してくることがあります。
換気扇の設計不足
一般的なトイレの換気扇はプロペラタイプが多く、排気力が不足する場合があります。
建売住宅で逆流現象の実験
現場発泡ウレタンを使用した建売住宅で実験を行いました。トイレの換気扇を止めた状態でキッチンの換気扇を使用すると、トイレからの空気が逆流する様子が確認できました。
▲タップするとYoutubeに飛びます。
トイレの換気扇は24時間換気の排気として設計されていると思いますので、基本的に換気扇はつけっぱなしにした方がいいのですが、トイレが寒いからと換気扇を止めてしまうと、動画のように逆流してくる可能性があります。
逆流を防ぐための対策
気密性の高い家用の換気扇があるのでご紹介します。
トイレの換気扇が逆流するような家にお住まいであれば、高気密用の換気扇に交換することをおススメします。
今回お伝えしたいのは、気密が高い家がダメということではなく、しっかり設計、施工された家を探してくださいということです。
最近では、断熱等級6の建売住宅も販売されるようになりました。しかし、断熱性能が高くても気密性が低い住宅では、冷暖房効率が悪く、結露やカビの発生といった問題が起こりやすくなります。しっかりとした設計をされた家は、断熱性と気密性のバランスが取れており、適切な換気システムも備えています。これにより、快適な室内環境を維持しながら、エネルギー効率も向上させることができます。
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