最近、住宅業界でも「コスパ」や「タイパ」に続き、「スペパ(スペースパフォーマンス)」という言葉が登場しているのをご存じでしょうか?今朝のTBS『THE TIME』でも、14坪の狭小住宅における“スペパの工夫”が特集されていました。
たしかに、限られた土地を有効活用するための知恵には見えます。でも、その設計、本当に住みやすいのでしょうか?
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「スペパ階段」って新しい?実は30年以上前からある定番手法
番組で紹介されていたのは、14坪ほどの小さな土地に建てられた住宅に「スペパ」を高める工夫として
・4段廻りの階段(スペパ階段)
・階段下のデッドスペースを洗濯機置き場に活用
・窓をたくさん設けて開放的に見せる
といった手法が紹介されていました。
たしかに一見すると、限られた空間を有効活用する“最先端の工夫”に見えますね。
しかし、ベテランの不動産営業であればこう言うはずです。
「これ、30年以上前から都心の建売住宅で当たり前にやってたことだよ」
かつて私自身も、こうした設計手法を「正義」だと信じて疑いませんでした。4段廻り階段でLDKの広さを確保し、窓を増やして明るい室内のように演出することが、お客様の満足に繋がると思っていたのです。
しかし今、私はまったく逆のことを考えています。
特に50代になった今、4段廻りの階段を案内するたびに「この階段、正直ちょっと怖いな」と思うようになりました。また、「スペパ階段」や「たくさんの窓を設けて開放的に見せる工夫」は、果たして“本当に快適な住まい”なのか?と考えるようになりました。
スペパ階段とは?そのメリットとデメリット
番組でも紹介されていた“スペパ階段”は、通常3段でカーブを取る階段を4段で曲げることで角度をきつくし、階段に使う面積を抑える設計です。
この設計により、新聞紙3枚分の居住スペースを生み出せるというのが売り文句です。
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また、窓をたくさん設けて開放感を演出するのも、狭小住宅でよく用いられる手法です。これらはどちらも、30年以上前から都心の建売住宅で定番となっている常套手段です。
でも…その設計、本当に住みやすいですか?
これらの手法は確かにスペース効率が良く、売りやすさという意味では効果的かもしれません。
しかし、実際に住む人の安全性や快適性という観点では、むしろデメリットが目立ちます。
スペパ階段の落とし穴:安全性に不安
・勾配が急になりやすく、踏面が狭くなる。
・子どもや高齢者が転びやすく、落下リスクが高い。
・抱っこ・おんぶした状態での昇降が危険。
・中高年になると、日々の上り下りが身体的負担になる。
私自身、50代になってから「この階段は正直怖い」と感じる場面が増えました。若い頃は気にしなかった“将来への不安”が、設計によって現実のものになるのです。
「窓の多さ=快適」とは限らない
番組で紹介されていた、もう一つの手法が「窓を多く設けて開放感を出す」というものでした。
でも、性能の悪い窓を多く設けることによって、快適性を損ねている可能性があります。
・断熱性能の低い窓を多用すると、夏は暑く、冬は寒い。
・よく見かけるのが、「開けても隣の壁しか見えない窓」や「軒ゼロで西日しか入らず、夏に灼熱になる窓」。
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こうした“設計上の飾り”のような窓は、開放感よりもむしろ不快の原因になります。
冷暖房効率の悪化や室温の不安定さなど、「たくさん窓がある」ことが快適性に直結するとは限らないのです。
富士屋不動産が「4段廻り階段」と「無意味な窓」を推奨しない理由
富士屋不動産は、数字上の広さの追求よりも「暮らしの質」を大切にしてほしいと考えています。
・誰でも安全に昇降できる階段。
・本当に採光、通風に意味のある位置と性能を持つ窓。
・数字上の広さではなく、居心地のいい場所のあるリビング。
・「視線の抜け感」、「空や緑を望む」窓。
・子育て世帯も、老後も、安心して暮らせる設計
これらが揃ってこそ、「本当に快適な住まい」だと考えています。
まとめ|“スペパの工夫”は本当に今の時代に合っているか?
番組では「スペースパフォーマンスを高める工夫」が注目されていましたが、その副作用も無視できません。
・ 開けても隣の壁しか見えない窓。
・軒ゼロで西日しか入らず、夏に暑くなるだけの窓。
・子どもにも高齢者にも危険な4段廻りの階段。
こうした設計は、「スペースを稼ぐ」ための手段ではあっても、快適な暮らしをつくる手段ではありません。
住まいに必要なのは、“数字の上で広く見せること”ではなく、“本質的に心地よく、安全に暮らせること”だと考えます。
富士屋不動産では、お客様の未来を見据えた、後悔しない住まい探しを全力でサポートしています。
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