最近、〇〇ホームがリリースした建売住宅に注目しています。耐震等級3に断熱等級6と熱交換換気システムを採用しているのです。
建売住宅は、これまで「価格重視で性能面はそこそこ」という物件ばかりしたが、ここへきて 「地震に強い」×「省エネ・快適」 を両立させたハイスペック物件が、23区内でも手に入る時代になりました。
令和4年3月までは断熱等級4が“最高等級”とされてきたことを考えると、わずか3年ほどの間に等級6まで登場したのは驚きです。
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そもそも「断熱等級4・5・6」は何が違うのか?
住宅の断熱性能を示す指標としては、「Ua値(外皮平均熱貫流率)」が使われます。数字が小さいほど、壁や窓などを通して外気と室内の熱が伝わりにくい、つまり断熱性が高い住宅です。
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◎ 等級4 → 等級5 → 等級6と性能アップ!
等級4:令和4年3月までは最高等級とされていたが、今年の4月からは「全ての新築住宅で義務化」されるレベル。
等級5:ZEH水準レベル。断熱材の厚みや窓性能がさらに向上し、冷暖房コスト削減が期待できます。令和12年に義務化される予定。
等級6:さらに熱損失を抑え、室内環境を快適に保ちやすいハイレベルな断熱性能。
断熱性能の高い住宅は、冬は外へ熱が逃げにくく、夏は外気の熱が入りにくい構造となるため、使用する冷暖房機器の負荷が減少し、結果としてエネルギー(電気代)の削減につながります。また、壁や床、窓などの表面温度が上がるため、体感温度も向上し、住む人にとって快適な環境が実現されます。
このように、等級が上がるほど住宅の断熱・省エネ性能が向上し、省エネ効果や快適性のメリットが得られるため、これから新築建売住宅の購入を検討される方は、断熱等級5以上、理想は等級6の物件を目指すのが望ましいと言えるでしょう。
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熱交換換気システム
◎ 第1種熱交換換気
建物内部の空気を排気する際、その空気がもつ熱(暖かさ・涼しさ)を回収して、新鮮な外気へ受け渡す仕組みです。冬の寒い外気を室内と近い温度まで温めてから取り込む、夏の暑い外気を冷やしてから入れる換気システムになります。
メリット
換気による温度ロスを抑えるので、冷暖房費が減る。
外気と室内空気の温度差が小さいため、室温が安定しやすい。
断熱性能が高いほど、換気時の熱ロスが相対的に目立つようになるため、「断熱等級6」×「熱交換換気」の組み合わせは冷暖房効率をさらに高め、年間光熱費を抑えるのに非常に有効です。
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耐震等級3:大地震が起きても住み続けられる家
耐震等級3は、住宅性能表示制度で定められた最上位等級。
耐震等級1:建築基準法レベル(最低基準)
耐震等級2:等級1の1.25倍の地震力に耐えられる
耐震等級3:等級1の1.5倍の地震力に耐えられる
多くの建売住宅においての耐震性能は、建築基準法に定められた最低限の耐震性能(耐震等級1)を満たす基準で建てられています。現在の耐震基準は、数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対して倒壊、崩壊しない、数十年に一度発生する地震(震度5程度)では損傷しないという性能です。
震度6強から7程度の地震でも倒壊、崩壊しないというのは、2度の震度6強の地震を想定しておらず、一度目は命を守れるけど、2度目の地震では命は守れない可能性がある、そのまま住み続けられるという意味ではないのです。
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まとめ
令和4年3月まで「断熱等級4」が最高とされていたましたが、今や断熱等級6という高水準の断熱性能を備えた建売が登場し、さらに熱交換換気を組み合わせる物件が販売されるようになりました。
◎ 建売住宅でも妥協しなくていい時代へ
数年前までは「建売は価格重視で性能はイマイチ」と考える人が多かったかもしれません。ところが最近は、ハウスメーカー並みの省エネ性能・耐震性を実現した建売住宅が登場しています。特に、23区内で「断熱等級6×熱交換換気×耐震等級3」の組み合わせは、私にとって大きなインパクトで、これからの建売市場の新たな標準モデルになるかもしれないと期待しています。
もし新築建売を検討しているなら、間取りや価格だけでなく、「断熱等級はいくつ?」、「換気方式は?」、「耐震等級は?」、といったポイントをぜひチェックしてください。今回は触れませんでしたが、耐久性や気密性も重要なポイントです。
初期コストだけでなく、将来の光熱費や災害時の安全性、そして家族みんなが長く快適に暮らせるかどうかを総合的に見て、後悔しない選択をしていただければと思います。
都内で高性能な建売住宅を探すなら、富士屋不動産へお任せください。耐震・断熱性能も机上の数字だけでは安心・安全・快適に過ごすことはできません。日当たりや施工状況も重要な要素ですので、建築を勉強している営業スタッフにご依頼いただくことが一番の近道です。
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