2023年11月14日投稿
建売住宅の床材はシートフローリングが主流
現在販売されている建売住宅においては、「オレフィンシート」という特殊シートを表面に張ったシートフローリングが主流で、キズ、汚れに強くは耐久性にすぐれているとされています。
オレフィンシートを剥がしてみた様子です。木目調のシールが貼られただけであることが分かりますね。
キャスター傷にも強いといわれているシートフローリングですが、私の経験では床がかなり凹みますのでキャスターつきの家具はお勧めしません。
キャスター付きのイスを使用する場合はカーペットやラグを敷くことをオススメします。
また、写真のようなキズがついてしまうと、素人仕事ではキレイに補修することが難しいので、キズの補修は専門家に依頼しましょう。
キズに強いといわれるシートフローリングですが、10年20年と使っているうちに経年劣化で見た目はかなり悪くなり、補修できないほど劣化が進んだ場合、上からフロアタイルなどを貼るしかありません。
また、家の床が冷たいのは、シートフローリングということも理由の一つになります。
こだわり派の建売業者は突板フローリングを採用している場合もあります
表面に0.3ミリほどの天然木を貼り付けたものを突板(つきいた)フローリングといいます。15年位前の建売住宅においては突板フローリングが一般的でしたが、シートフローリングの質が上がったこともあり、今では使用されている物件は少なくなりました。
また、シートフローリングと比べると木の風合いがあり高級感がありますが、経年で表面の木が捲れると残念な感じになってしまいます。
突板フローリングも一般的に表面にコーティングが施されているので、シートフローリングと同様床が冷たいと感じます。
挽板フローリングも滅多に見かけません。
表面に2ミリほどの天然木を貼り付けたものを挽板(ひきいた)フローリングといいます。こちらは突板フローリングより見かけることはありませんが、厚みがある分高級感もでてきます。
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極めて稀に無垢フローリングを採用している物件もあります
厚さ12~15ミリそのまま天然木を使用したものを無垢フローリングといいます。
杉やヒノキなど針葉樹は柔らかく凹みやすいですが、その分足触りがよく温かみを感じることができ、オークやバーチなどの広葉樹は硬くて凹みに強いのですが針葉樹と比べて冷たく感じます。
上の写真は杉の無垢フローリングで塗装を行っていないため、凹みやキズが付きやすくなりますが、温かみがあり歩き心地がとてもいい感じでした。
上のものはヒノキの無垢フローリングですが、表面にウレタン塗装を行っていてキズなどには強くなりますが、温かみを感じにくくなるので無垢の良さがなくなる気がします。
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無垢フローリングのデメリットは、床なり、隙間が開いてくる、定期的にメンテナンスが必要になることですが、無垢フローリングは床が冷たく感じることが少なく、歩き心地がとてもいいので、一度無垢フローリングの家を内見して体感するといいかもしれません。
また、表面をサウンディング(ヤスリ掛け)することで、新品のように蘇らせることもできます。
実際に内見できる”無垢フローリング採用の家”はこちら ※広告掲載の都合上、該当物件が0になることもありますので、その際は弊社まで直接お問い合わせください。
また、弊社に各フローリングのサンプルがありますので、ご来店の際に確認することもできます。
フローリング種類ごとの温感をサーモ写真で比較。
多くの住宅で採用されている”シートフローリング”と”無垢フローリング”、稀に建売でも採用されている”突板フローリング”の温感をサーモ写真で比べてみました。フローリングのサンプルがありますので、ご来店の際に確認することもできます。家で過ごす時に肌に一番触れている部分は床になるので、床材にはこだわってほしい部分です。
また、シートフローリングなど新築時はピカピカでも経年で劣化するものを選ぶより、無垢フローリングなど経年美化するものを選ぶのもいいと思いますよ。
今日のところはこの辺で。
では、また次回のブログでお会いしましょう。