不動産サイトに高気密高断熱と記載されていても、その多くはナンチャッテだと思われ、実際に気密測定を行っている物件は、ほぼないでしょう。
また、BELS(ベルス)という省エネ性能を表す証明書も取得されています。
今回は、★★★の認定低炭素住宅レベルですが、物件によっては★★★★★の物件もあるとのことでした。
断熱性能を表すUA値は0.61W/㎡K、4月から始める断熱等級5には少し満たない性能でした。
気密性能を測るモノサシであるC値(シーチ)とは
C値とは、住宅全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値で、建物の気密性能の指標として用います。
C値は、数値が小さいほどすき間が少なく、高気密ということになり、C値が1.0㎠/㎡以下だと高気密だと言われています。
※スーパー工務店などは、C値0.5以下が必須らしいです。
例えば、延床面積100㎡の住宅でC値が1.0の場合、建物全体で100㎠(10㎝四方)のすき間があるということです。
ある専門家の話では、気密(すき間を塞ぐ)処理を行っていない建売住宅のC値は2.0を超えるそうですので、建売住宅でC値が0.5というのは、スゴイことなんですよ!!
気密性能の大切さは、次の機会にでもお伝えしますね。
実際に現場を見学
〇〇の物件を紹介いただいたお客様は、道路向きが希望と合わないとのことで、ご案内には至りませんでした。
私の方も、興味があって見学したいとはいえ、弊社からは片道50kmの距離、なかなか腰が重く1か月ほど経ちました。
ちょくちょく販売状況を確認していたところ、全9棟のうち基礎の段階で早くも残り1棟になってしまった為、やっぱり見たい!という気持ちが強くなり、一人で見学に行ってきました。
結果的には、見に行って良かった~!!と思う物件でした。
養生もしっかり
上棟を控えた住戸では、土台や床下の断熱材が雨で濡れないよう、しっかりと養生されていました。
ホールダウン金物からも雨が入らないよう、テープで養生していました。
一般的な一戸建ての養生は上の写真のように、床合板部分は養生を行いますが、金物周辺まで行うことは少ないように思います。
合板部分の養生すら行っていない会社の方が多いかもしれません。
発泡ウレタン断熱
壁面には気密性能高い発泡ウレタン断熱が施工されていました。
ルーフバルコニー床面には、防湿シートも施工されています。
電気配線もキレイ
壁や天井を貼ってしまうと見えなくなる電気の配線もキレイ♪
1本1本丁寧にステープルを打って固定されています。正直、ここまでやる建売は少ないです。
普通は下のように纏めて縛ってます。
間仕切り壁部分の貫通穴もパテ処理を行っていました。
省令準耐火構造である為、石膏ボードも梁部分まで貼っています。
まだまだ見どころ満載の物件でしたので、〇〇の物件、気になる方はお問合せ下さい。
チラシに記載されている「高気密高断熱」、「耐震等級3」、「設計・建設性能評価書取得」、「省令準耐火構造」、「認定低炭素住宅」、「BELS」だけではなく、丁寧な施工でとてもいい気持になった物件です。
板橋区や北区でも、高性能な建売あればいいなと思った一日でした。