先日、実家へ帰省し探し物をしていたところ、学生時代に使用していた大工道具が出てきたので持ち帰ってきました。写真には載せていませんが、鉋(カンナ)や鋸(ノコギリ)なども当然あります。
なぜ学生時代に大工道具?という疑問もあると思いますので、今日は少しだけ私の経歴をお伝えしようと思います。
私が卒業した【日本建築専門学校】は、静岡県富士宮市にあり4年間全寮制で「木造のプロ」、「設計ができる大工」、「日本の伝統建築を守る技術者を育てる」という大学などとは異なる教育方針で、そんな理由もあってか北は北海道、南は沖縄と全国から生徒が集まっていて、特に全寮制でしたので楽しく過ごすことができました。
※学校の写真は日本建築専門学校のHPから拝借しました。
写真にある建物は校舎や寮になりますが、まさに富士山の麓、標高は800mで周りは雑木林か牧場しかなく、最寄りのコンビニまで10kmという、小学生の頃から歌舞伎町の映画館に行っていた都会っ子?にとってはトンデモナイ環境でした。
ちなみに弊社の社名「富士屋不動産」は富士山に由来して付けたものです。
他にもあるのですが、ここでは恥ずかしいので気になる方はご来店時にでも聞いてください。
「設計ができる大工」を育てるので、当然ながら設計、構造などの座学以外に大工実技の授業があり、建築大工技能士1級の実技試験レベル以上のものを作らなければならないのですが、「4次元大工」と称された私の作品は、それはそれはヒドイものでした(笑)
入学早々に大工への道を諦めた私ですが、同期の半分くらいは大工(数人ではありますが宮大工もいます)になっており、その他ハウスメーカーや地元の工務店へ就職しておりますが、私だけ不動産屋の営業職です。
私も卒業後3年ほどは住宅の設計や施工管理の仕事をしていましたが、建売住宅用の土地仕入れの業務に就けば、自分好みの家がたくさん建てられると思い不動産業界へ転職し、独立前には400棟ほどの住宅の企画やプロデュースに携わりました。
その後、独立することになるのですが、当初は建売の分譲事業を行う予定が、法人の設立登記3日後に3.11が起きてしまい、今は土地仕入れをする時期ではないという判断に至り、かれこれ11年仲介事業を行っています。
学生時代の話しに戻りますが、その他に変わったものといえば「茶道」や「規矩術(きくじゅつ)」などの授業もありました。
週に一度、裏千家のお点前を学ぶ授業ですが、なんで茶道かというと、将来、数寄屋(すきや)造りという茶室などを取り入れた建築物を扱った際に、お作法が出来ないと困るからだそうです。
規矩術とは、指金などを使って木造の継ぎ手や接合部分などを墨付けする技術です。
この規矩術を使って木部への墨出しを行うのですが、今はプレカット工場で加工されてくるので、大工技術の継承も廃れてしまう可能性がありますね。
先生、講師陣を紹介をすると、現役の大工さん、設計事務所や構造事務所を営む社長さんなどが多かったのですが、「折り紙建築」を考案された茶谷正洋先生、茶室や数寄屋建築研究の第一人者である中村昌生先生という著名な方もいらっしゃいました。
特に茶谷先生には、就職をお世話して頂いたご恩もあり、著書は今も大切に持っています。
この本には型図が印刷されていて、簡単なものであればお子様でも楽しめると思うので、月1回とか近隣のお子様を集めてイベントとかで使えないかなと考えているのですがどう思いますか?
興味ある方がいたらご連絡ください♪
日ごろは耐震性・断熱性・耐久性など性能ばかり書いていますが、日本の伝統建築をメインに学びましたので、私個人の好みは廊下と水回り以外は全室畳敷き、入母屋で本瓦と銅板葺きという純和風な家が好きです。
ということで、殆ど学校紹介になってしまいましたが、経歴を紹介させて頂きました。
不動産営業スタッフの経歴って様々だと思いますが、私は建築、特に「家」・「住まい」が好きで建築・不動産業者へと進みましたので、これから土地・新築建売・中古戸建・マンションなど「住まい」探しをされるのでしたら、ぜひ「住まい」好きな山本へご相談ください。
建売住宅の内覧時に見ておきたいポイントと注意点
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